耶蘇
依存するのはいいことなのよ
それが健全なモノならね
子どもを諭すように
耶蘇が言うのよ
占いや呪いの類は
一時の慰みでしかない
犬畜生には救いも何もない
支配者然として耶蘇が言うのよ
病める者には手を差し伸べて
禁欲と奉仕の心を信条とし
子どもみたいに無垢な
耶蘇がいるのよ
償いや報いの類は
父なる神が与え賜うた
慈愛の権化に他ならないと
信じて止まない耶蘇がいるのよ
受胎告知があったそうな
山上で訓示を垂れて
磔刑に身を委ねて
復活したそうな
始まりは混沌だったが
父なる神はお越し賜うた
即ち我々は既に終末の渦中
それが真理と耶蘇が言うのよ
この衰退は誰にも止められない
いくら耶蘇が無垢だろうと
そのように計画された
真理なのだから