営み

大きな渦が間近にみえる
長い間この社会を支えた
ひとつの仕組みが
役割を終えるのだろう

進化の歴史などと称して
失くしてしまったものを
再び手に入れるには
今は余りにも相応しい

我々は元来識っているのだ
烽火を上げずとも
離れた場所と通ずる術を
羅針盤を用いずとも
大海原を往く術を
ことばや文字が無くとも
想いを伝える術を

生の営みは祷りと共にあると
我々は元来識っているのだ