改めまして、拝啓皆々様。
たまにゃぁ熱く語ってみりゃぁ!の一席。
よくも悪くも未知のウイルスのお陰で、仕事が強制シャットダウンになりました。(よって、今日は昼からビールだ。)
自宅待機の日々は、良くも悪くもいろんな発見があるものですね。
改めて思い知ったのが、え、飲食店ってこんなにあるの?ってことと、料理家と呼ばれる方達はこんなにもいるんだなってこと。
そしてみんな、なんともハイレベで美味そうな料理をこさえているのだろう!ということです。
正直こんなにすごいもんばっかり見せられたらオエって落ち込むしさ、この先のことを考えると、ちとおセンチにもなったものです。
が、しかし。
ふと仕事から離れてみると、私が目指すべきはそこじゃないと肩の荷がストンと落ちましてね。
以前から、料理人とか料理家なんて言われるのが苦手で(そんなすげぇもん作れないから)、うじうじしてたんだけど、別にお家でつくる料理なんてそんな特別なものである必要はないし、みんなネットできらびやかな料理をあげてるの見てヒィィってなってました。
私も洒落たのあげてるじゃんねとは思いつつ、ごはんの席で写真はあまりとりたくないというのが本心です。(できたてが一番おいしい)。
文明の利器の発達とともに、いい悪いは別として「食べる」にいろんな付加価値がついたもんだなぁ…
否応無しに、自炊の機会が増えたでしょう。そして、テイクアウトもちと飽きてくる頃だろうなと思っていて。
これは「食」のあり方を考えるよいきっかけになるな、と思った次第です。
私は、調理学校も出てないし、すごいシェフの元で修行を積んでいる訳ではないので、すんごいのはつくれません、悪しからず。
だけども、食にまつわる文献を読み倒し、実際に各地へ遠征し(限界集落にゆき歓迎されないエピソードとかね。)、いろんな手仕事を独学でやってきたそのことだけは、揺るぎないものだなと今までを振り返って思います(体育会系ワーカホリックなもんでね)。
日本の食文化ってほんっとにすごくてですね、楽しいんですよ。
例えばお味噌なんか。
「大豆」「塩」「麹」を、ちょっちょいとやって半年寝かせればできちゃう。
自分でつくると、とんでもなく美味しい。さらに体にいい菌が生きつづけているから食べるサプリですよね。(天才か日本人ッ!)
でも市販のものって、早めに仕上げたいから、色づきよくしたいからなんて理由で添加物をいれていたり、加熱して発酵を止めてしまっていたりするものもあったり。
え、そうなのね。だったらちょっと成分表示とか気にしてみよう!なんて視点を変えるだけで「美味しい」のレベルは上がっていく。
複雑に考えずともシンプルで「美味い」はできてるんだな、知らないだけ!
だから、コツさえ分かれば、みんな美味いもんつくれるよ!というのが私の持論です。
その道を極めているエキスパートにはなれないと確信しているので、役割分担といいますか、今まで学んだ食のあれこれをここで分かりやすく、且つおもしろおかしく伝えることが今の私にできることだと思った次第。
「え、なんだよ簡単じゃん!私にもできそう!なんか最近料理楽しいな!」
なんて方が増えたら、しめたもんぜ!とほくそ笑むんだろうなぁ…私。
どうか、気楽に台所に立ちたいと思う方が増えますようにっ!
ハッシュタグていねいな暮らしなんて程遠い生活をしてます故、ご厄介かけがちなる若造です。
以後、見苦しき面体お見知りおかれまして。
向後万端引き立って、よろしくお頼み申します。
お後がよろしいようで。
食べたいものをつくる人 高橋 拝。