これができたら、しめたもんだ!
嘘だと思ってやってくんちぇ〜な一席。
うちの地元のじじ様ばば様は「〇〇してくんちぇ〜(してくれーの意)」とよく言う(可愛くて好き)。
さて、今回は「なんかもう料理やっちくねぇ(やりたくない)」ってなあなたへ捧げたい。
重い腰を少し上げて。ほら聞こえてくるよあの歌が。
「ZARD 負けないで」
いたってシンプルなんだけど、食感、味、色味のバランスが絶の妙な一品。
晩酌の後の〆にも、もってこいときた!
久しぶりにつくってテンションがぶち上がってます。
「いりこ出汁」「いぶりがっこ」「梅」「薬味」をご用意くださいませ。
〈材料/1人前〉
●だし●
いりこ×3-4匹くらい(濃いめに)
水 お椀の半分くらい
薄口醤油 スプーン1-1.5くらい(濃くしない!)
塩 適量
●具材●
いぶりがっこ お好みの量(千切り)
梅 お好みの量
大葉(万能ネギ) 適量
ごま 適量
〈つくり方〉
1、いりこの出汁をひく
前回の記事「いりこ出汁の引き方」をご参照。
2、出汁に味つけ(味つけは霞草と一緒だよ)
出汁茶漬けをつくる時に忘れちゃいけないのが「濃すぎないこと」。
霞草のように。まるで寄り添うかの如く、具材たちを引き立てあげる存在であらん事を!
3、具材をカット
いぶりがっこは、千切りに(切りずらいけど根気強くね)。梅は叩いても叩かなくてもよし!梅を入れるのと入れないのでは全然違う。梅干し嫌いなあなたのためにもう一度「梅を入れるのと入れないのでは全然違う」よ。
4、米をよそって、出汁をサラサラ(至極の瞬間)
こぼさぬように、そーっと優しく。サラサラと。
5、具をのせる
さて、切った具材をのせてゆきましょう。彩りを考え、お好きなようにヨーイドン。
以上。
今日のツボ
・いりこ出汁は濃いめにね
・出汁の味付けは霞草のように!
・梅干し入れてね
先日の出来事。
「何事も挑戦することが大切なのよ」と、人生初のオンライン料理教室を、友人向けに開催しました(パチパチ)。
どんな料理がつくりたいかを事前にヒアリングし、友人のためだけに内容を考え、よーいドンでレクチャーをしながら一緒につくる、そんなスタイル。
あえてレシピの分量を伝えないという赤子を水に投げちまうような料理教室ですね(ひぇぇ〜)。
「自分の家にある調味料を舐めて味を確認してみるのよ!」
「完成した時の食感をイメージして炒めるのよ!」
「土鍋で炊くときもタイマー使わず、匂いと音を聞くのよ!(仮面をかぶるのよ!)」
などと、まるでガラスの仮面の北島マヤ状態。
でもね、料理初心者の彼でしたが「なんか、簡単。え、美味い!」と言っておりました。
そう、簡単なんだよ。
オンラインだと味のすり合わせができないので、五感全部をつかってむちゃくちゃ考えるんですよ。まさに「体得」したから簡単と思たんだろうな。
「最初は、盛り付け適当でいい?」なんて言ってたけども、「やっぱりちゃんと盛りつけないともったいない」と盛り直している姿をみていてなんだか感動しちゃってね。(2歳くらいしか変わんないけどね、100点お利口さん)。
まずは完成した時の味つけはもちろんのこと、食感や彩りとか、食べてくれる相手のこととかを考えながらつくることが料理だよなと、よき一日でした。
あれやこれやとレシピを見るのもいいけれど、あくまで参考程度にね。
寄っかかるくらいのイメージで(私のレシピなんかも!)。
台所に立つときは気楽でいてほしいなと思います。
むずかしい料理なんてつくれなくても生きていけるしね(てへぺろ)。
なーんて、1か月ぶりのビール飲みながら熱くなっちまったぜ。
今日は5月5日、こどもの日です。
お後がよろしいようで。
食べたいものをつくる人 高橋 拝。