彼ごはんにあっかんべー
酒飲みに捧げる一品の一席。
自宅でクイっとやりたい晩は、ちゃっちゃっとできて美味い肴のレパートリーがあると一人勝ちした気分になる。
本日は、たまのご褒美に、ちといいお酒を用意して晩酌したくなるそんな一品のご紹介。
ご用意いたしまするは「ハツ」。
そして、再び登場「甘唐辛子」。
鼻に抜ける甘唐辛子の青くさい香りと、ほろ苦さが薬味のごとく活躍してくれる。
さらには、ハツの持つクセと相まることで、旨味のフュージョンが生まれます。
さて本日は、「豚のハツ」「甘唐辛子」「お塩」「味噌」「にんにく」「生姜」をご用意くださいまし。
材料
ハツ お好みの量
甘唐辛子
お塩
味噌 ハツにからむくらいの量
生姜・にんにくすりおろし 各半かけ分
お好みで豆板醤 ちょろり
作り方
1、形からはいるのも大事なことだ
のっけからテンション上げて参りましょう。まずは器を選びます。
イメージは冒頭のお写真の盛り付け。さぁ〜て、どの器に盛り付けましょうか?
2、お肉の下味
パラパラと塩を振りかけまして、余分な水気を拭きとりましょう。
ここで塩を振りすぎますと、しょっぱ!という悲しいオチになりますゆえ、あくまでパラリ。
3、漬け床にあずけて
味噌、生姜、にんにくを合わせた漬け床に、先ほどのハツをまぶしましょう。だいたい2~3時間くらいでちょうどよい味付けになることでしょう!
お好みで豆板醤なんかいれても、酒がすすみます。
4、種はさよなら
甘唐辛子を小口切りにしてゆきます。
口触りをよくするために、種は丁寧にとりのぞいてあげるのが乙。(メロンや西瓜を食べている途中で、柔らかい種を食べてしまい、むむぅとなっちゃうそんな感じを防ぐため)。
5、薬味と同じポジション(お水にさらしましょう)
サッと水にさらして絡みを抜きます。ざっと水を切って次の山場に備えてゆきます。
6、本日の山場は真剣勝負でお願いしゃす!(焼く)
お肉を焼いてまいります。この火の入れ具合が実に難しい。
火をいれ過ぎるとかたくなっちゃうし、レアすぎるのも好みが分かれる。
弱火でじっくり、お好みの焼き加減になるまで真剣勝負。あと少し、今日の肴はこの工程にかかっている!
7、あとはチョチョイ!
お気に入りの器をセット。先ほど絶妙に火入れをいたしましたお肉を並べましょう。最後にモリッと甘唐辛子をのせましたら、あれまぁなんとも小洒落た肴の出来上がり。
以上。
今日のツボ
・形からはいるの大事
・お肉の下味はやさしくね
・種とはさよなら
・焼きは真剣勝負でお願いしゃす
・手早く綺麗に盛り付けましょう
ふと「つくってあげたい彼ごはん」なんて本があったなと記憶が蘇る。
当時大学生くらいのわたしは、すんげぇ本がでたもんだぜ!と軽快にあっかんべー。
ハンバーグよりも、こういう地味な料理に高揚している人のほうが、俄然親近感がわいてしまうのは、わたしだけでしょうか?
つい先日のこと。
前野健太がひたすらたべっこ動物を咀嚼する音を聞きながら、このお料理は、こういう色気の塊みたいな人にたべてもらいたいと切実に思ってしまった乙女な自分と出会いまして(乙女と呼べるのかは不明)。
あ、こういう思想から「つくってあげたい彼ごはん」的なものが生み出されるのかと、十年越しくらいにようやく咀嚼できたました。
めでたし!
とはならず、そんな可愛らしいお料理つくれないし、つくる気も毛頭ないけどな。
と、十年たってもベロを出しちゃう乙女なわたくしでございます。
お後がよろしいようで。
たべたいものをつくる人 高橋 拝。