愛犬の名は、みりん。
油のことを散々調べたあたくしの天ぷらの一席。
先日のこと。
お世話になっておりますかつお節松村のにぃちゃんと、茶をすすりながら、今後の夢や野望なんかをあれやこれやと語りましてねぇ。
ワクワクすっぞ!とニヤニヤが止まらない我等でございます。
人たらしで、令和の世には珍しく人情深く昭和気質な男。
本日は、そんな彼が届けてくれるかつお節松村の削り節をつかった一品をご紹介。
こうジメジメした日が続くなら、気持ちくらいは、カラッといこうじゃぁないですかい。
「天ぷら」「鰹節」「干し椎茸」「昆布」「醤油」「みりん」「水」をご用意くださいまし。
今回は、干し椎茸のポジショニングと、味醂の奥深さに、しびれましょうぞ。
我が家の化け物(愛犬)にも癒されてくださいまし。
材料
●天ぷら(お好きなものをご用意)●
天ぷらは、フライや唐揚げと違ってこの記事では語りつくせぬくらいに奥深い。油にはじまり、衣や温度、食材の旨味を引き出すための見極めなど。まだまだ、コレだ!と言えるところまでたどり着けておりませんため、作り方は割愛。悔しいかな、もっと精進いたします。
●天つゆ(4人前くらいはできます)●
だし300ml
カツオ ひとつまみ弱
昆布 大きめ1枚
干し椎茸 1個分
醤油 スプーン1.5〜2
みりん 1〜2くらい
作り方 ー材料との駆け引きと味醂の存在ー
1、だしをひくコツを妄想
ここでのポイントは、材料との駆け引き。
「昆布→椎茸→鰹節」の順でいれてゆくのですが、椎茸は「かすみ草」ポジションです。そっと添えてある。ないとなんだか物足りない。そんなイメージ。「わたしはあなたのかすみ草になりたい」そんなことが言える女性になるのがわたしの夢です。
2、水と昆布でウォーミングアップ
さて毎度おきまりのウォーミングアップ(昆布はいきなり火にかけるとやさぐれちゃいます)。今回は1時間ほど水に浸しておきましょう。
3、昆布がゆらゆらしてきたら干し椎茸をIN(椎茸は水で戻すなかれ!)
今回は水から戻さず、お湯の中へドボンして戻していきます。故に、綺麗な干し椎茸でなくてよし!スライスされたり崩れたものを使う方が、早く戻って主張がなくてよきかな。
4、沸騰する前に昆布をレスキュー!
このままグツグツもよいのですが、グツグツすればするほど昆布の滑りが出てしまうためここでレスキュー。
5、椎茸が戻ったら鰹節をファサッ
鰹出汁の醍醐味。
この「ファサッ」の瞬間がたまらないから、出汁を引くのをやめられない。
なんの因果か、たまに田代まさしさんの顔がちらつくのが、若干の悩み。
6、30秒〜1分ほど煮立たせる
グッツグツと旨味を出しきりましょう。
7、火を止め漉す
丁寧にこす。
8、醤油、みりんで味を整える(みりんがコツ。うちの愛犬の名前はみりん。)
【余談】
うちの実家におります愛犬の名は「みりん」。みんなへの愛情が無限すぎる上に、表現の仕方がサイコパスな化け物。とんでもなく可愛いヤツめっ。
【本題】
今回砂糖を使わぬ理由は「後味」。
砂糖は、口に入れた後にちと甘い感じが残りやすいので、油との相性を考えると、ちとたるくなってしまう。
ゆえに、キレのよい甘さを足してあげるのが乙でございます。
みりんは、甘さを足しつつ味に深みをつけてくれるのでオススメです。
ちと濃いめくらいがいいですねぇ。
5、天つゆは常温(呪文のように唱えましょう)
冷たすぎず、熱すぎず。これが天つゆの常道と言われております。
今日のツボ
・だしは素材との駆け引き
・昆布のウォーミングアップ
・椎茸はかすみ草ポジション
・鰹節の旨味をに煮出せ!
・うちの犬は「みりん」
・天つゆには砂糖ではなく「みりん」
令和2年1月3日正午前。
正月早々、部落にまつわる怖い話を読みあさっておりました、わたくし。
鼻がムズがゆくなり、ヂ〜ンっと勢いよく鼻をかんでおりましたところ、スーっと近寄りくる黒い物体。
(ぞわぞわ〜っ。なんだろぅ、、、怖いなぁ、怖いなぁ)
なんて脳内稲川淳二ごっこをしておりましたところ、私の鼻紙が目の前から消えておりました。
と、同時に唇も奪われたあたくしです。
(接吻なんて可愛いもんじゃぁなく、4針縫う咬み傷)
正体はみりん。ものの数秒の出来事でございました。
ここからがもっとホラーでしてね、
その一部始終を見てた高橋家の皆々様。
誰一人として心配もせずに、腹を抱えて笑っております。
あゝ無情っ!
この後救急病院へ行き、抜糸用にと書いてもらいました紹介状。
「高橋さん、30歳女性。飼い犬に下唇を噛まれ、4針縫う咬傷。」
穴があったら入りたいとはこのことだ。
なんともお間抜けな年初め。
お後がよろしいようで。
(追記)
みりんはきちんと反省していた。可愛い奴め。
妹に赤子が産まれ、お姉ちゃんになったので化け物はそろそろ卒業だな。
お後がよろしいようで。
食べたいものをつくる人 高橋 拝。
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