伯山先生とフリットと日本酒。
ちょいと手間を加えたフリットの一席。
数ヶ月前に真打に昇進いたしました神田伯山先生。
ラジヲでは、「ど」が何個つくであろうお下のネタが、とんでもないことになっているな。(講談もすごいけどね!)
そんな話を肴に、もうそろそろ旬が終わる「長芋」に一手間加えたフリット。そして日本酒をくいっとな。
さぁ皆さま、本日はいたってシンプル。揚げ物は慣れです。
「長芋」「基本の出汁」「醤油」「塩」「油」「片栗粉」をご用意ください。
材料
●長芋と下味●
・長芋はお好きな量
・基本のお出汁 長芋が8割くらい浸かる量
・醤油 チョロ
・塩 適宜
●揚げる●
油 適量(できたらひたひたが好ましい)
片栗粉 長芋が薄化粧する程度
作り方
1、長芋をカットする(お髭の脱毛作業)
粋な感じの生気あふれる長芋が手にはいったなら、皮ごといってください。お髭(チロチロしてる長い毛)がたくさんある子は、一度コンロでお髭を炙って揚げると綺麗に脱毛できます。
皮が苦手という方は剥いてください。
大きさは親指と人差し指をくっつけて丸をつくったくらいの大きさ。一口大くらいと言うことですね。
2、下味をつける(この下味が勝負所)
お味噌汁をつくるついでにひいたお出汁をちょいと拝借。芋が8割隠れるくらいお出汁をいれます。この後、「醤油」「塩」で味をつけるのですが、煮物と違ってほんのり優しい味にして揚げるとちょうどいいです。ここが勝負所だっ!(しょっぱすぎたらオエってなるけど、薄かったらあげた後に塩をかければなかったことに)。
3、煮とばす(煮っころがしの要領)
さぁ、煮っころがしの復習です。中火くらいの火加減で煮とばしてゆきます。焦げやすいのでご注意。
しっかり水分を飛ばしておかないと、揚げるときにいきなり花火大会が始まっちゃいますので大切な工程です。
4、片栗粉をまぶす(ナチュラルメイク)
厚化粧よりナチュラルメイク!お料理界のトレンドです。
薄くまぶしてあげた方が舌触り、見た目がベッピンになります。
5、揚げる(揚げすぎ注意報)
長芋には火が通った状態なので、ここでは表面をカラッと揚げてゆきます(中火くらい)。
まずは皮目から!ちょっと色目が付いてきたらひっくり返して完成です。
※下味に醤油をつかっているので、油断すると焦げます。ご注意を!
以上。
今日のツボ
・長芋のお髭はコンロで脱毛
・下味はほんのりが鉄則
・煮とばす際は焦げにご注意
・片栗粉はナチュラルメイクで
・揚げるときは皮目から
・醤油は焦げやすい注意報
長芋以外にも、ごぼうなど他の根菜で試してみるのもオススメです。
下味のつけ方がだいぶミソでして、濃すぎるのはノーです。
かすみ草みたいな、添えてある感。そんな感覚を大切に参りましょう。
伯山先生のラジオは毎週金曜、21時半より。
来週はみんなでフリット。そして日本酒を片手に、先生のドドドドなトークでくいっとやりましょう。(まわしもんかっ!)
お後がよろしいようで。
食べたいものをつくる人 高橋 拝。