ぬちまーす(命の塩)の力で人類を救う⑴

 月刊誌『致知』の昨年6月号に、「”奇跡の塩”ぬちまーすの力で人類を救う」という高安正勝ぬちまーす社長の興味深いインタビュー記事が掲載されている。同社長は海水に溶けているOIMs(海洋イオン化状態ミネラル群Ocean Ionized Mineral)」を取り出す「常温瞬間空中結晶製塩法」でつくった塩を沖縄の方言で「命の塩」を意味する「ぬちまーす」と名付けた。

●妊娠・出産とOIMsの関係に注目
 2000年に「世界一ミネラルの多い塩」としてギネスにも認定され、同年行われた九州・沖縄サミットで晩餐会用料理の塩に抜擢された。京大大学院、筑波大学などと連携し、運動機能とOIMsの関係や生活習慣病の予防効果についての共同研究を行い、2009年には「従来の塩の常識を覆す理想の海塩製法の開発」として、文部科学大臣賞も受賞した。
 2007年にオープンした沖縄県うるま市与那城宮城島の「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」には初年度2万5000人だった入場者が、2018年には約16万人となり、商品としての開発も進めた。パウダーより使い勝手の良い粗めのものを開発するなど、より進化させ、外食時にも使えるように、携帯用のものまで販売している。
 東大医学部、聖路加大学病院、東京医科歯科大学と日本女性財団の対馬ルリ子代表理事(医療法人社団ウィミンズ・ウェルネスの医師)のお墨付きを得て、高安正勝『世界一の海塩 ぬちまーすの力』(幻冬舎)を出版した。同書で高安氏が「ぬちまーすで人類を救う」と強調したのは、女性の妊娠・出産とOIMsの関係に注目したからである。

●NHKスペシャルジェンダーサイエンス
 NHKスペシャルジェンダーサイエンス⑵「月経に最新科学が迫る人類史上の初の異常事態~苦しみとタブーの真実」(2021年11月6日放映:対象学年:小学校高学年・中学校・高校、対象科目:保健体育・道徳)によれば、現代女性の月経回数は少子化などを背景に50回から450回に増加。
 日本の「月経困難症」は800万人。月経を経験するほど発症リスクが上がる「子宮内膜症」は260万人が患っている。労働損失は年間4900億円。月経は母親と赤ちゃんによる高度な生存戦略なのか?父親の驚きの役割も?進化生物学の最新研究の成果も紹介しつつ、理解を阻むタブー視は何故起きるのか?苦しみとタブーの真実を解明し、誰もが生きやすい社会を実現するヒントを探る、と同番組の「内容紹介」には書かれている。

●ぬちまーすテストの画期的な結果報告
 対馬ルリ子医師は2020年9月~2021年6月に医療法人社団ウィミンズ・ウェルネスを受診している月経を有する女性50名に、3か月間ぬちまーす1日6g(25%ミネラル分を含有)を摂取してもらい、3か月後に月経痛などの随伴症状、身体や心の不快症状、その他、血液検査、体内ミネラル組成などに変化があったかどうかを調査した。
 ぬちまーす摂取を続けた30人の女性の内、有意に月経痛を始めとする不快症状に改善が認められた人は21名(60%)であった。不快症状の科目別の有意差では、最も改善した症状は、月経痛、不安やイライラ、怒り、疲労感、睡眠の質であった。
 また、症状が改善した時期は、月経前と月経中の症状改善が特に大きく、逆に月経後はあまり変わりない傾向が認められた。月経前と月経中に最も改善した症状は、いずれも下腹部痛で、月経後に改善したのは耳鳴りであった。月経前には、下腹部痛のほか、眠気、頭痛、不安、腰痛、易疲労、むくみ、イライラ、体の痛み、動作の鈍さが改善した。
 月経後に改善していたのは、耳鳴りと集中力であった。検査値では、体重、体脂肪、血圧、肝機能、腎機能などには有意な変化はなく、中性脂肪がやや増加し、またHbA1cの低下(糖代謝能力の改善)が有意に認められた。
 以上によって、ミネラルを多く含むぬちまーすを継続的に摂取することによって、月経痛が緩和されるばかりでなく、月経前や月経中の不快症状が緩和されて快適に過ごせることがわかった。また、塩分を多めに採っても、ミネラルが多く含まれている場合には、血圧、体重、肝機能、腎機能などに変化がないばかりではなく、糖代謝に良い影響をもたらす可能性があることが示唆された。
 

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