国際協力業界での仕事は儲かるのか? 〜家族を養うのに十分な収入は得られる?〜
00. 国際協力の仕事は儲かるのか?
そもそも、儲かるか儲からないかという話をするのさえ憚られそうなのが国際協力の業界ではないでしょうか。
というのも、世界の貧困をなくすを仕事にするわけで、世界の温暖化を緩和するを仕事にするのが国際協力なわけですし、安全な水を飲めない地域に水を供給するを仕事にするわけですから。儲かるとかそういう話ではない。
儲かるか儲からないかという話をすると、他人の不幸に乗じて商売しているというような印象を受ける人も少なくないと思います。でも、生きていく上でまた家族の状況に合わせた十分な収入を得る必要があるのも事実ですし、諸外国を転々とする家族の出費は必ずしも日本で生活する家族の出費と同じものではありません。医者も人のために仕事しているけど、儲けてるというか高額な給与をもらっているじゃないですか。国際協力を主な生業としている親を持つ家庭にとって十分な収入はどれくらいかといえば家族によっても異なるかもしれません。
政府の開発援助(ODA)に代表されるような開発協力を批判する有名な著作に「貧困貴族は援助に巣食う」という古典的名著がありますし、ちょっと前になりますが最近でも「援助じゃアフリカは発展しない」などの援助を非難する書籍はいろいろあります。
国際協力の全てを正当化するつもりは全然ありません。でも、国際協力で働く人がどれだけ稼いでいるのか気になりませんか?僕は若い頃この仕事で食べていけるのか気になっていたのでそういう方もいらっしゃるのではないかと思います。特に一般的にいって国際協力の仕事は不安定なのも事実なので、そんな不安定さはありながらも家族を養えるに足る収入があるかないかは気になるところだと思います。
なので、ぼくの経験に基づく国際協力業界の収入や海外生活における主な支出などをお伝えすることで、国際協力が儲かるかどうかではなく、家族を持ってもやっていける仕事かどうかを考える一助となれば幸いです。
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いくつか頂いたフィードバックをご参考までにご紹介します。
と、いくつか旧Twitterにあったコメントを埋め込んでいたのですがXになって消えてしまいました。(再度掲載できたらします)
お断り
当たり前ですが、これから示す数字はあくまでもぼくが受けている待遇の一例で、国際協力に携わる全ての人に当てはまるものではありません。経験や年齢で待遇は変わります。また、組織によっても異なりますのでご理解下さい。
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