読書感想 『自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ』 『極夜行前』 『すべての経済はバブルに通じる』
自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ 高村 友也 https://amzn.asia/d/6ZijqBE
紹介 ニート系界隈ではわりと知名度がある万年寝太郎 氏の本。
感想 土地を入手してそこにしょぼい小屋を自力でなんとか建てて、余計な生活コストをかけずに自由気ままに過ごす、その記録。
感想
土地はどうするか・小屋はどうやって建てるか・トイレ、電気、生活インフラ諸々はどうするのか など、自分の生活に関する物事を考え、選び実践し、理解・実感を確かにしていく様に、私は良さを感じた。
自分の生活を一つずつ組み立てることによって、価値観が深まる そういうこともある。
この本の生活、価値観には、嘘・ごまかし・世辞・イメージの塗り硬めなぞ存在しない。実のみがある。
極夜行前 角幡 唯介 https://amzn.asia/d/ehCTzue
紹介 冒険家が天測で場所を割り出し極夜を旅
することを思いつく。その準備旅行。
感想
思いつきから始まり、準備旅行をすることによって、課題に対峙し着実にこなす、その営みによって極夜の世界が立ち現れる。そして「極夜の世界」で「天測をして」「旅をする」リアルがより厚みを帯びる。
リアル、リアルだ……しみじみ
すべての経済はバブルに通じる 小幡 績 https://amzn.asia/d/1JiJLwL
紹介 バブル(金融)の本質、バブルに参加(せざるをえない)投資家たちの心情・心理を解説。そしてバブルこそ資本主義に通じていると説く。
感想 バブル、実体から解離したイメージの世界。リアルを理解するどころか、より複雑にややこしくする人々、もはや誰も理解できずコントロール不能と化した契約とシステムの世界。
そこに自ら飛び込み翻弄されてる投資家たち。虚の世界がここにある。
頭脳戦マンガの解説みたいでおもしろかった。
いろんな本を読むと本棚に立体感が出て味わいが出ますね。