思考力鍛錬
はじめに
最近、考えることがある。
世の中に情報が多すぎて何を信じてよいかわからない。なぜか?
自分の「考える力」がないからだ。
思考のベースになる考える力が圧倒的に足りないのだと思う。
周囲からは「意識高い系」の男として見られている。なぜか?
読書も多くしているし、新聞などで最新情報も幅広く取っているつもり。
20代では入社最短で課長の役割も経験した。社内では結果も出してきた。
しかし、その成功要因は自身での考えでなく、全て模倣に依るものなのだ。
正確に言えば、汎用性のない知識。幅が狭いのだ。こういうときにはこう返す。局地戦的知識のつけ方。まっとうな思考力ではない。
もう読んでくれている方は察しがついていると思いますが、そう。
私は「ノウハウコレクター」なのだ。
都度学びはするものの、正解のない現代社会では効率が悪い思考法。
やたら時間がかかる。具体的に、「考える力がない」ため、情報をひたすら取り続ける行動をとり続けるしかない。
この習慣になってしまったのには理由がある。20代は模倣の期間。
まずは「真似してみること」、を心がけて仕事してきた。それに疑いはなかった。もちろん、悪い行動ではない。重要なことは模倣した通りにやってみた事後の自己「検証」がなかったことだ。これが、「考える力」を養成できていない原因だと思った。
経験を積めば自ずと「考える力」はつくだろうと10年前は思っていた。
だが振り返れば検証時間を怠ればなりたい自分の理想が叶うことはなかった。
だから、ここから仕切りなおす。めげない。社会に思考力の格差が縮まらない理由を事例を用いて記していきたい。
どうかどうか思考トレーニングにお付き合いください。少し長くなりますが…
「すぐできるよ!」「これだけやれば!」のテクニック論の横行
私は前職、民間の教育業界で働いていた。所謂進学塾だ。
塾は学校の授業では物足りない、もしくはもっと応用レベルを!のニーズにこたえるサービス業。特に昨今の塾は「先生<生徒」の価値観が常識化している。
結論、生徒は「考えさせる問」に対して拒否反応を示す。もれなく保護者の方もそのきらいがある。学力上位層は少ない傾向にあるが、事実あまり受けはよろしくない。早く答えを知りたがる。本末転倒だが、前提として原因は受験やテスト問題の「記号解答」の問題数の多さ(=仕組み)にあると考えている。それを踏まえて。
ある国語の授業で、
「なぜこの解答ではだめなのでしょうか?」
「なぜだめだと思う?」
「わからないから聞いているんです」
「まずは自分で考えてみないと、小説文の対応力がつかないよ」
「このあと、すぐ次の習い事があるんです。」
その後、保護者の方から「不親切だ。何のために受験塾に入れているのかわからない!」とお叱りが入った…
この生徒は中学校学年一位の生徒で、優秀でした。
その後、わかりにくい評判が立つと我々塾からすると都合が悪いため、
指導方針を変えたのは言うまでもない。
スピード感のあるエンタメ授業→支持
考えさせるスピード感のない授業→不支持 の論理だ。
もちろん短時間に理解することは重要。
とはいえ、長時間1題を考える思考力を養うことも再評価されるべきだと思う。
教育の本質は「思考力を養う」ことだ。
負の連鎖
巷に溢れている「●分でできる~」や「世界は△△でできている!」などのベストセラー本も、思考力は育つのだろうか?
本当に大事な知識を得るための内容は多量で学びながらつまづきまくるのだろう。それは、ビジネスの世界では「売れない」「支持されない」のだろう。
売りたい/支持されたい→簡潔に答えを出す。断定表現を使う等の手法が横行→付け焼刃の知識→思考力まで届かない→悩み続ける(=負の連鎖)
この連鎖で終わってしまう。それに今更ながら気づく…
判断力を支える思考力が自分に欠落しているからだ。
嫌い→好きに変える社会
と、ここまで記してきたが、タイトルに掲げた内容に触れます。
ビジネスでは、利益の追求は基本中の基本
民間教育企業であれば、「勉強嫌い」いわゆる「アンチ」をつかまなければ生徒数は稼げない。業績上がらない。
出版社も「本嫌い、読まない」アンチ層を取り込まなければ拡大しない。
だからアンチを取り込むために、「わかりやすくする」「正解があるように見せる」のだろう。
それに見事に右往左往踊らされているのがこの私だ!
考える力がないから、判断に迷う。良いものは触っておかないと…
流行は知っておかないと…。という心情。
ぶれないように、自分なりの根拠をもった判断ができるよう思考力を鍛えたい。
自分なりの考えが大事
「健康に良い!やおいしい!」とTVやYou tubeで発信されれば販売数が伸びる。※決してインフルエンサーの営業妨害をするつもりはないです…すみません。みな私同様、踊らされているんだ。
そこから抜け出したいと思っているわけじゃない。
情報速度の速い現代に嫌気が差している。なぜついていけないか?それは自分なりの根拠や考え方が構築できていないから。
ビジネスでは嫌いを好きにして企業の可能性を広げているのだろう。
「ドレッシングは、カロリーが高い」のアンチ意見→「ノンオイル~」
「マヨネーズは食べたいけど、カロリー高い」のアンチ意見→「カロリーオフ」など。
正しいか間違っているかではない。これが自分の考えだ。
自分なりに発想の起源をこれから考えていきたい
周囲を取り巻く様々な事象に
一つ一つ丁寧に自問自答していきながら思考力を養っていきたい。
編集後記
書きながら思いました。
踊らされているな!と自覚しているかしていないかで
心の負担感は全く異なりました。
踊らされているなと知りながら踊ることは楽しいと思った。
無自覚的か自覚的かでこんなにも心の捉え方が違うのだと今知った。
最後に、
私が思考力をつけることで、得たいのは
「自分がどう在りたいか?」をもっと深く考えたいのだ。と思う。
noteは自分の思考の整理に役立つ。
さて、今日ももうひと踏ん張り!頑張りましょう!
ありがとうございました!
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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