記事モニタリングのガイド記事から類推するいろいろなこと
をちょっと前にまとめてみたのを、思い出したようにツイートしてみた。
一般的には「クリッピング」と呼ばれるもので、古くは新聞記事の切り抜きをスクラップブックにまとめる作業で、自社が記事に取り上げられたときによくやるアレです。
しかし、クリッピングはスクラップブックの「自社が取り上げられたものだけ」を取り扱うわけではなく、自社に関係するニュースをスクラップブック化して関連資料としてストックすることに意義があるものです。
分野によっては年間1万件以上の記事ストックができあがります。
この作業の具体的とりくみ方を、オンラインメディア・紙メディアそれぞれの特性にしたがってどうすればいいか、というようなことを書いたものです。
この作業、毎日毎朝行うものです。したがってめんどくさい感が出てくるもので、これを外注サービスとしてビジネス化されていたりします。が、広報担当者ならまず自分でやってみろ、と私は記事の中で提唱しています。
ほったらかしで高度な情報アナリストを1年くらいで作ってしまう
この作業を通じて、担当者は世の中の動向を潜在意識にインプットしていきます。記事の選別をしながら選別外になった記事も見ているので、時事ネタにくわしくなり、会社寄りだったマインドを社会的に保つことができるようになります。どこにどんな記事があるかも日々体験しているので、「こんな調査をしたいな」と思ったら「○○新聞のあのあたりを見ればいいかな」と類推することが自動的にできるようになる。
これはその業界でのキャリアの有無にかかわらず、誰でも「なってしまう」成果です。
私がまったく新しい業界に広報の支援で入るとき、事前に関連するキーワードで記事検索をしてだいたい500本くらいを2,3日で読んでしまうのですが、それをやると話題がずれないし、PR課題の指摘もほぼ当たっています。
記事では「新人教育に最適」としていますが、まず社会情勢把握としてクリッピングを毎日課すことで、広報担当者としての質を自動的に上げることに寄与することができるかも。
*広報担当者とは本来は会社の中でナンバー2か3くらいのポジションです。下っ端でも部長でも情報をマネジメントする役目を担っているのですから、社長に近いマネジメント感覚があり(ものごとを上流から順序立てて語れる素養)、取材対応において突発的な対処力があり、外部からも一定の信頼を勝ち取れる35歳以上が望ましいのが世界のトレンドなんですが、そうでない人材の場合はまず情報武装させてあげることが会社としてのやさしさですよ。
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