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データ分析:視覚化の4つのポイント
まとめ
視覚化の4つのポイントを抑えると、聞き手に伝わりやすくなる
「聞き手に要点を伝える」という目的を意識すると、良い視覚化につながる
視覚化の4つのポイント
視覚化には、良いものと、悪いものがあります。
悪い視覚化の例として、文字が多すぎたり、通例的な色の使われ方がしていなかったり、というものがあります。
例えば、都道府県ごとの売上を地図上に色で表現する際、売上が高い県が赤色、売上が低い県が緑色で表現されていると、困惑しませんか?
これは、慣習として、緑色は肯定的・高い値を表現し、赤色は否定的・低い値を表現する際につかうことが多いからです。
これらに対して、以下の4つのポイント抑えることで、悪い表現を避けることができます。
5秒ルール
色の対比
聞き手の慣習と期待
最小限のラベル
各ポイントについて、詳しく掘り下げていきます。
5秒ルール
5秒ルールとは、視覚化を聞き手に見せた際、5秒以内に理解できるものでなければいけない、ということです。
そのために、視覚化は、明確・効果的・説得力のあるものにするべきです。
色の対比
色の対比とは、図表は要素ごとの対比を、色の対比を使って表現すべし、ということです。
Tableuなどでは、色の区切りパレットなどの機能を利用すると色の対比を簡単に反映することができます。
聞き手の慣習と期待
聞き手の慣習と期待とは、視覚情報は、聞き手の期待と文化慣習に即したものでなければいけない、ということです。
最小限のラベル
最小限のラベルとは、図表のお題・x/y軸・注釈には、なるべく少ないラベルを使用すべし、ということです。
ラベルが多すぎると、情報が増えすぎて、伝えたい情報が聞き手に伝わりづらくなってしまうためです。
それでは、例を提示します。
例:Tableauを使った相関表
この図表は、国別の幸福指数と平均寿命の相関関係を表しています。
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決定指数が、0.58と高い相関を表していますが、この図表からは、相関の強さが伝わりません。
この場合、傾向線の横に、相関指数をつけると、「相関関係が高いことを伝える」という目的に近づきます。
また、タイトルをつけて、数個だけ国名を入れると、国別の比較であることがひと目でわかります。
このように、視覚化の目的を意識し、聞き手にわかりやすい情報を伝えることが重要です。