3ヶ国語が飛び交う家庭の子育て記~その2 子供には言語という概念が無いのかもしれない
英語、ハンガリー語、日本語の3つの言語が飛び交う我が家で、子供が言語を習得していく様子や、親としての気付きなどの記録。前回は我が家の環境や言語の習得し始めに関して書きましたが、今回のテーマは、子供達は『言語』という概念は無く言語使い分けているという事に関して。
前回書いた通り、2歳と4歳の子供たちは、日本語とハンガリー語を日常的に使い分けている。その中で興味深いことに気付いた。それは、『これはハンガリー語でなんて言うの?』と言うとポカンとした顔をするのに、同じようなことを『お母さんに言ってきて』と言うと、ちゃんとハンガリー語で伝えられること。つまり、『言語という概念』は無く2つの言語を使い分けているように見える。これは、フレーズだけではなく、簡単な名詞などでも同じ。
上の子には『お父さんとかじーじ(私の父)に話す時は日本語、お母さんとかハンガリーのおじいちゃんおばあちゃんに話す時はハンガリー語を使ってるね』とか、ディズニーソングの『小さな世界』が好きなので、日本語版を流したり歌う時は『これは日本語だね』英語版の時は『これは英語だね』とか、違う言語だという事を伝えてみてはいますが、あまりピンときてない様子。
複数の母語を身につけた子供が、いつになったら『言語という概念』や『自分が複数の言語を使い分けてるという自覚』が出てくるのかは、とても興味があります。その機会が訪れたらまたその様子を書こうかと思います。