札幌-小樽(商科大学)の最適ルート
5月17日(金)
来週、オホーツクのサロマ湖に行くことになりました。どうも神門です。
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2024年4月、2年の休学期間を経て復学した。
1ヶ月が経過した。
僕が通っているのは、日本最小の単科大学と言われている小樽商科大学だ。
「かつては」北海道あるいは日本の経済界に優秀な人材を輩出していた。本校は「実学」を重要視している。
実学とは、理論と実践をどちらも行うことを指している。そのため、現在の北海道・日本経済界を見渡すと、案外大企業の中枢にいらっしゃる方も少なくない。代表的なのは、元日本オラクル社長の佐野力さん、ダイキン会長の十河政則さんだろう。
特に佐野さんは商大に多大な寄付を長年されてきており、「佐野力奨学金」というのもある。僕はその恩恵にあずかり、コロナ前には1ヶ月オーストラリア・ウーロンゴン大学に語学留学に行ってきた。とても驚いたのが、留学・渡航・滞在費用(私的費用は除く)合わせて実負担は「5万円」だったことだ。残りの全額は、佐野さんの寄付によって賄われた。こんなにありがたいことはなかった。このように、同大学にはOB・OGによる寄付文化が存在する。詳細な額は知らないが、この点はアメリカ的ということができるだろう。
さて、こんな傑物揃いの小樽商科大学のOB・OGだが、そのOB・OG会は、「緑丘会(りょっきゅうかい)」という。校歌には「緑の丘に」という歌詞があり、これは同大学の位置に関係している。
同大学の住所は緑3丁目の小高い丘に位置している。だから「緑丘」というのだ。丘にあるため、大学からは市街地を見下ろすことができる。晴れた日には、小樽築港の沈黙艦隊ウイングベイ小樽もはっきりと見える。
しかし、この大学に徒歩で行くには小さな覚悟をせねばならない。ちょっとした登山になるからだ。以下の図を見てみよう。
このように、商大は標高134mに位置している。小樽駅は標高28mなので、標高差100m近くを登る必要性がある。
さらに商大まで行こうとすると平らなところはほとんどないので、30分間は休まず登り続けねばならない。特に駅から大学までの道のりの半分は、別名出世坂と呼ばれる傾斜10°の「地獄坂」が待ち構えている。歩いていると思ったら、気付かぬ間に登らされている。それはキツイ。
この坂、登ってみればわかるのだがまさに地獄である。とにかく長すぎる。だから、お昼ご飯を食べに下山した商大生は、昼休み以降に戻ってくることはあまりない。
それくらい、商大は地理的に絶望的な場所に存在している。
しかし、僕は知っている。
JRよりも、バスの方が金銭的にも労力的にも優れていることを。
実は、バスが最強説
小樽駅→商大のパターン(JR)
札幌から小樽に行く際、公共交通を使う場合は2通りの方法がある。
王道パターンは、JRだろう。多くの商大生はこれを利用している。4月のダイヤ改正により、札幌・小樽間は特別快速を除いて快速エアポートでも手稲駅以降は各駅停車となったため、札幌・小樽間は40分ほどかかることになった。そのため、1時間に1本の特別快速を逃すとかなりの時間を要して向かわねばならなくなった。
また、札幌・小樽間のJRは、銭函-朝里間で海沿いを走る絶景のビューを堪能できるため、インバウンドの観光客が多く利用することも相まって、座れることがほとんどない。座れないのに往復で1500円ほどかかる。そして、小樽駅からは徒歩orタクシー相乗りorバスを使い、商大まで向かう。
仮に、小樽駅ではなく南小樽駅を使うと歩く距離はさらに伸び、なんと45分もかかってしまう。
つまり、札幌中心部から小樽商大にJRで行く場合は、まず札幌駅まで行かねばならず、小樽駅で降車するのが必須になる。結構面倒臭い。
市役所通り→商大のパターン(バス)
ここで、バスを紹介したい。
先にバスの利点を述べると、こんなに多くの利点が存在する。
JRの場合、小樽に行くにはJR札幌駅まで行かねばならない。地下鉄さっぽろ駅からJRの駅までは結構歩く必要もあり、地下鉄ユーザー(特に東西線ユーザー)にとっては札幌駅まで行くのは乗り換えをする必要性があるので結構面倒くさい。
その点、バスは札幌市内に複数箇所の乗り場がある。
円山経由と北大経由の2路線存在し、円山経由であれば近代美術館や円山から直接行くことも可能だ。さらに、時計台から出ていることもかなり大きい。時計台から札幌駅までは歩いて10分ほどかかるため、移動コストが割うと大きい。観光という観点から見ても、バスの利便性は高い。
北大経由は、札幌ターミナルからも乗れるため、サッポロビール工場跡地のサッポロファクトリーからもアクセスがいい。北大も観光地化してきているのもあり、利便性は高いだろう。
このように、バスを利用するとわざわざ札幌駅まで行かなくとも、小樽までdoor to doorで行けてしまう。
バスを使うと車内からこんな絶景も見ることができる。
さらに、小樽商大に行く際もバスの方がいい。
小樽駅からだと横移動が長かったが、バスの「市役所通り」で降りれば、ほぼ直線で行くことができる。以下の、小樽公園沿いのルートがおすすめだ。
Google Map上ではこちらの方が30分と時間がかかるが、傾斜が地獄坂よりもなだらかなので地獄坂を登るより100倍マシだ。「疲れた〜」という体感がまるで違う。
あと、緑が多いので歩いていて楽しい。
このように、JRにはない多くの利便性と楽しさをバスは提供してくれる。
小樽にお越しの際には、ぜひバス利用のご検討も!
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