鎌田孝章

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一次産業の持続可能な発展(2):西之表市産品を広く届ける新たな直売所構想

1.はじめに農家のために直売所の設立を望む声は多く聞かれます。 私が考える直売所は、「新たな流通システムを採用した直売所」です。 2.直売所運営の課題これまでの直売所運営では、「販売数が少なく、小遣い稼ぎ程度の収入しか上がらない」という課題がありました。農家の皆さんが十分な売上を確保しつつ、直売所を運営するにはどうすればよいのでしょうか。 3.解決策:「野田モデル」の導入私は、東京大学大学院教授の鈴木宣弘氏の著書『このままでは飢える!』で紹介されている、和歌山発の「野田モ

    • 一次産業の持続可能な発展(1):災害用食料備蓄プロジェクト

      1.はじめに西之表市(種子島全体としても言えます)の経済を大きな視点で見直してみます。離島である種子島では、島の外からお金を稼ぐ産業と、稼いだお金を島内で循環させる産業の2つに大きく分けられます。これらはそれぞれ「基盤産業」(=島外からお金を稼ぐ産業)と「非基盤産業」(=お金を島内で循環させる産業)と呼ばれ、一般的に両者が密接に関わり合うことが望ましいとされています。 2.基盤産業と非基盤産業の考え方本土地域でも同様の考え方が適用できますが、種子島では物流やお金の流れが海に

      • 次期西之表市長選挙への挑戦

        令和6年8月8日に、次期西之表市長選挙への立候補表明記者会見を行いました。 前回の市長選の後、私の応援していた候補者が惜しくも敗れ、落胆していたところに「もう自分でやるしかない」と考えるようになりました。 「自分ならどうにかできる」などと思いあがった考えだったわけではありません。 「誰かが何とかしてくれるのを待つのはもう終わりにしよう」そう考えこの3年間を過ごしてきました。 私が目指す西之表市は「帰れるまち西之表」です。 「仕事があればすぐにでも帰りたい」 「子育ては

        • 令和6年度西之表市施政方針の発表。

          西之表タイムズ第2号の発行です。 少し、というか大分遅くなってしまいました。 年度末・年度末初めはいろんな団体の役員会・総会などが多く、時間の確保が難しいですね。。 内容としては、3月議会のことを記事にしています。 議会の冒頭、川村議長の2度目となる辞職願が出されましたが、議会はこれを反対多数で認めませんでした。 これで今後も議会は馬毛島問題賛成派が優勢のまま運営されることになります。 その後の施政方針発表では、市長が来年の市長選に出馬表明するという驚きの展開でした。

        一次産業の持続可能な発展(2):西之表市産品を広く届ける新たな直売所構想

          西之表市の未来について思うこと。

          自衛隊馬毛島基地建設が進んでいる鹿児島県西之表市。 全国的に注目されているのかされていないのか分かりませんが、少なくとも地元では大きな話題です。 昨年12月、令和5年度第4回西之表市議会定例会が開催されました。 過去の定例会と比べても、「米軍再編交付金」の活用案についての一般質問が多くなったように感じます。 「米軍再編交付金」とは、駐留軍等の再編の円滑な実施に関する特別措置法施行規則で規定されている「再編交付金」のことで、国内の米軍施設や自衛隊施設に関係する交付金です。自

          西之表市の未来について思うこと。