読書218『砂嵐に星屑』
一穂ミチ著
・社内不倫の修羅場で、腫れ物扱いの四〇代独身女性アナウンサー
・同期の早期退職に悩む五十代の報道デスクは、娘とは冷静状態
・好きになった男は、男性が好きで望みゼロなのに、同居している二十代タイムキーパー。
・向上心ゼロ、非正規の現状にぬるく絶望している三十代AD
(公開されているあらすじから)
大阪のテレビ局を舞台にした連作短編集です。
周りから笑われながら、心は荒んで澱んでいくのですが、ふとしたことから気づく何か。そして、ほんの少しだけ見方が変わっていきます。
かっこ悪くていい。かっこよく見える人だって、本当はつらいんだと言う。だから、かっこ悪い方がいい。
そんなしんどさを抱えているのは、決して自分だけではないんだよって、思わせてくれますし、共感するところがたくさんありました。
ああそうなんだよ。人ってやっぱり、そういうもんなんだよって、妙に安心しました。
自分をとことん卑下し、どストライクに人から指摘されて、そのときはとことん落ち込むのですが、それでも明日は来る。
この話に出てくる人たちは、ある意味強いと思いました。
よかったです。個人的にはかなり好きです。
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