読書200 『国道食堂』
小路幸也著
昔の小学校を一回り小さくしたような木造二階建ての建物が〈国道食堂〉。
正式な名前は〈ルート517〉という。
食事はおいしいと評判で、常に繁盛していた。
経営者の本橋十一は元プロレスラー。10年前に引退して親の店を継いだ。
店内には、なぜかリングが置いてある。
二階が簡易宿泊所になっていて、小さいながら温泉が湧いている。
〈国道食堂〉を巡る話が15話入っています。
それぞれの人物が抱える、苦しいほどの深刻な事情と、その人その人の受け止め方に胸が熱くなり、料理はおいしそうで、お店の温かさにジーンときました。
深刻ですがちっとも重く感じられなくて、それはきっと、人物の持ち味の表現にあるからだと思います。
オーナーの十一はもちろんのこと、親の代からの従業員の75歳の金一さんと、双子で70歳のみさ子さんとふさ子さん。
特に金一さんは、いつもいい感じで登場して、いい感じに関わります。
2st seasonが出ているので、必ず読みます。
ここに出てきた人たちのこと、ちょっとでもいいから続きの話もあればいいなというところも楽しみです。
おもしろいけど、つらいところもあるけど、思いやりに溢れていて、自然に応援したくなるようなお話でした。
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