読書101 『アキレウスの背中』
『アキレウスの背中』 長浦京
東京都心部で行われることになった東京ワールド・クラシック・チャンピオンズ・レース(TWCCR)は、日本政府公認の公営ギャンブル対象のマラソンレース第一号という設定。
そんな大事なレースを控える中、優勝候補の選手に脅迫状が届く。
主人公の女刑事、下水流(おりづる)悠宇に課せられたのは、脅迫の特定と逮捕だった。
悠宇は警察庁が考え出した、新たな捜査手法であるミッション・インテグレイテッド・チーム(MIT)に召集され、班長を命じられていた。
事件の全体像を知らされず、腑に落ちないまま大会までのタイムリミットが近づいていく。
果たして、MITの本当の目的は?
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過去の経験と本来の性格から、人と一定の距離を取ってしまう悠宇でしたが、今回のミッションで、人を想う感情の変化が見られます。
印象に残ったところは、MITのシステムです。あらゆる優秀で最新の技術を使って、トップに連絡を入れたら対応してくれるのですが、その素早さや方法に驚きました。
ランナーを支える職人たちもよかったです。
おすすめポイントは、疑わしいひとが次々に出てくるドキドキ感ですかね🤭
情報を小出しにした命令。よくわからない全体像。疑心を生みながら緊張に包まれていくのです。現に仲間の中にも裏切りがありました。
ただ、選手が記録を切ったとき、壁の向こうには、タイトルを彷彿させるものが見えると言います。
「無事、走り切ってゴールでその奇跡を見てほしい」その一心で、悠宇は懸命に警護にあたりました。
ランナーは、無事走り終えることができたのでしょうか。
『リボルバー・リリー』が、私は良かったので、こちらの作家さんの本を何冊か読んでいます😊
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