なぜ、「国家資格」取得を目指したのか? そのきっかけは?
私が国家資格を目指した動機をご紹介したいと思います。
資格取得の動機は、自己啓発のため、社会的評価を得るため、独立開業したいため、自分の能力を評価・確認したいためなどさまざまであると思います。
私の動機は、転職を機に将来独立開業を目指したことがきっかけでした。平成11年に16年間勤めた会社で担当していた事業が事業譲渡にあい、譲渡先へ転籍出向となりました。その事業の国内シェアは1割程度に対して、譲渡先は3割で国内トップのシェアを持つものでした。売却の結果だけをみれば、シェアの高い企業に譲渡したのだから当然の結果のように思えます。
しかし、会社全体の売上高を比較すれば、譲渡先の会社の売上高は約7分の1しかなく、いわば格下の企業への事業譲渡に対して、会社での抵抗感は強かったと思います。転籍出向によって16年間勤めた会社の「冠」が変わることにも抵抗感がありました。(現在のような転職が当たり前の時代ではなかったと思います)
転籍出向によって、企業風土の違いもさることながら一番の抵抗は賃金の問題でした。
賃金は現行通りの約束でしたが、譲渡先企業の賃金ベースは同年代・同資格で比較して下回るため、譲渡先企業賃金ベースになるまでは昇給はなく据え置きの状態でした。
このような状況から、退職の思いが募り、転職するにも、自分自身の市場価値を高めるためにも「国家資格を取得したい」という気持ちが強く湧きあがりました。
またもう一つに理由に私は「高校卒」です。当時は「学歴社会」であったと思います。正確には「学歴社会」ではなく「学校歴社会」なのかもしれませんが。
ただ言えることは高校卒と大学卒では、就職に当たって賃金体系もそうですが大きな差が出てきます。当時は家庭の事情もあり、すぐに就職するために就職が有利な専門学科(工業学科)の高校に入学しました。
しかし、就職してから学歴社会を垣間見、「高校卒」という「学歴コンプレックス」を感じるようになりました。ここで気持ちをポジティブ指向に切り替え「学歴社会」ではなく「実力主義」を目指すんだと心に誓いました。
「学歴社会」から「実力主義」に気持ちを切り替え、やる気をかきたてる!
この2つの理由で「国家資格」を目指したわけです。
今では、
平成12(2001)年 宅建士(当時は宅地建物取引主任者)
平成15(2004)年 行政書士
平成21(2009)年 社会保険労務士試験
3つの国家資格を取得することができました。
社労士試験を受験するためには、「受験資格」が必要であり、「受験資格」には、学歴、実務経験、厚生労働大臣の認めた国家試験合格の3つがあり、高校卒の私にはどれにも該当せず「受験資格」が「ない」ことがわかりました。社労士受験資格も学歴なのですね。
そこで、厚生労働大臣の認めた国家試験合格の中に「行政書士となる資格を有する者」があり、まずは行政書士試験を目指すことにしたのです。
上述の試験合格の勉強法は、お金を掛けたくないこともあり、通勤時間や休日に市販のテキストで勉強した独学です。
勉強法については、別の機会で紹介したいと思います。
振り返ると、「退職」や「高卒」という「学歴コンプレックス」を感じ、実力主義を目指すための資格取得が目標になってしまった感があります。学歴コンプレックスを感じるのは「他人と比較」してしまうからです。
今後は、現在の社会情勢なども鑑み、定年後でも安心した生活を送るためにも折角努力して取得した社労士という資格を活かし、独立開業を目指して行きたいと思います。
しかし、社労士資格を取得してから既に十数年の月日がたち、知識の継続と自身の備忘録および社労士受験生や企業の総務担当者のお役にたてればとの思いから、「社会保険労務士学習サイト」のブログを開設し、また、noteに記事を掲載していきます。ぜひよろしくお願いします。