12. RUSSELL MOCCASIN
今回は最近愛用している靴の紹介。
僕は某アパレル会社の会社員で、店頭に立つ販売員の仕事をしている。
アパレル販売員にとってお店に立つ(仕事)上で服を着こなすには、色々な要素が必要だと感じる。
これは持論だが、僕たち販売員の印象は"自社の製品(洋服)を着こなせているか"によって、お客様から判断される。物腰柔らかく話し易い販売員も、当人が服に着られていてはお客様は安心してお買い物ができない。
【販売員の性格×着こなし=仕事上での印象】であり、掛け算のどちらかがゼロであれば、信頼される販売員として食っていくことは難しい。
,,,何がいいたいか。
洋服を着こなすには、スタイリングに要する靴が必要ということだ。店頭に立つ着こなしとは、日常着ではいけない。そのためタイトルにある通り、ラッセルモカシンは自分の趣味ではなかったが、この秋のスタイリングに使いたく購入した。
(めっちゃ上から目線の偉そう野郎で申し訳ございません。しかし備忘録として自分に常に言い聞かせるよう文章で残しています笑)
3アイレットのアウトドアすぎない、適度にカジュアルなチャッカブーツ。ラッセルモカシンは1898年創業の老舗ブーツメーカーだそう。
僕が購入した"クレイチャッカ"とは、主にアウトドアスポーツ?であるクレイ射撃に使われる型として出来た靴。ダブルヴァンプ(Vamp)の"Vamp=爪先"を指し、靴の先端から踵部までぐるっと革が2層構造に縫い付けられている。当メーカーではトリプルヴァンプ(3層構造)まで存在するが、1枚革の靴は一度革が裂けてしまうと補修不可、または修理後も決して悪天候には際していない靴の状態となってしまう。
靴に「層」を作ることで、ダメージが発生した1層を外し、新しい革を縫い付けて使用を継続することができる。
そして、ラッセルモカシンのモカシンとは"モカシン縫い"の事を意味し、手縫いであるモカシン縫いを行う大きなメリットも「永く使うため(修理しやすさ)」である。
以前僕は"こうべくつ家"という、須磨にある靴工房にて靴作りを経験させていただいた。
代表の森田さんは靴作りのノウハウを初心者である自分に丁寧に教えてくださり、「手縫い工程は本当面倒やからな〜」と言いつつその良さも教えてくれた。仕事の忙しさを言い訳に3年以上顔を出せていないが、あの経験は僕にとって仕事に活きている、そう思う。
Youtubeで初心者でも興味を持てる動画UPされていて、『一枚の革が靴になるまで1/4〜4/4』は教養です。ぜひご覧ください。
靴作りに"ハンドメイドで"みたいな言葉があるが、靴だけでなく家具やお皿などどんな量販物でもどこかに人の手は必ず加わっている。重要なのは、痒い所に手が届くためにわざわざ手作業で行っている工程があるかだ。ラッセルモカシンにはそれがあり、日本の物づくりに通ずる精神があると、今回の購入によって強く感じた。
そして箱、かわいい!笑
このブランドロゴ、靴に合っていて凄くいいな〜といつも思う。まだ一足しかもっていないが、自分に合っている気がするし、仕事以外でもこの靴に合うような格好をしてみたり、お金に余裕があればもう一足買い足したいと思いました!
今回はここまでです。
ご覧いただきありがとうございます。