読書レビュー『みんなが欲しかった! FPの教科書 3級』
はじめに
こんにちは、Takaです。
今回紹介する一冊は、『みんなが欲しかった! FPの教科書 3級』です。ここにきて紹介する書籍が、まさかの参考書となります。
ずっとミステリー小説ばかりを読んでいたため、全然違うジャンルの本を探してたどり着いたのがこの本でした。書店で立ち読みしたら案外面白かったため、購入・受験と一気に進めました。この本は、私が真面目に資産運用の勉強しようときっかけになった一冊です。
概要
タイトル|みんなが欲しかった! FPの教科書 3級
作者 |滝澤 ななみ
出版社 |TAC出版
発売日 |2022/5/25(2022-2023年版)
感想
FPとは、ファイナンシャル・プランナーを示します。
一応、「ファイナンシャル・プランニング技能士」という国家資格を取ることはできますが、証券外務員や税理士のような独占業務は存在しないため、キャリアとしてはほとんど役に立たない国家資格です。
しかし日常生活においては、とても役立つ知識を身に教えてください。資格は置いておいて、とりあえず一度読んでみるだけでも、かなりのマネー・リテラシーが身につくと思います。
簡単にどんなことを学べるのか紹介します。
①ライフプランニングと資金計画
この章では、社会保険や公的年金について学びます。
社会保険は知らないと貰えない給付がたくさんあります。せっかく社会保険料を支払っているのであれば、最大限利用しないともったいないですね。
②リスクマネジメント
この章では、民間保険の仕組みについて学びます。
保険の仕組みを理解することで、自身にとって最適な保険プランを見直すことが出来ます。また第一章の社会保険と合わせて考えることで、過剰な保険を防ぐことも可能です。
③金融資産運用
この章では、様々な金融商品の仕組みについて学びます。
債権・株式・外貨建て金融商品などの仕組みと、それに纏わる税金の仕組みを知ることが出来ます。
ここで注意が必要な点として、「この商品がおススメ!」といった内容は一切ありません。あくまで仕組みを理解し、自分にとって最適な金融商品を考える、そういった力を身に着けることが目的です。
④タックスプランニング
この章では、税金、特に所得税について学びます。
サラリーマンは源泉徴収という仕組みによって、所得税の仕組みを一切知らなくても納税することが出来てしまいます。しかも控除に対しての説明もほとんど受けずに年末調整を行っている人も多いので、過剰に税金を支払っている人もいるかもしれません。知識を付けることが、節税の第一歩です。
⑤不動産
この章では、不動産について学びます。
不動産に関する法令や税金について知ることが出来ます。ちなみに不動産ローンについては、第一章で知ることが出来るので、家を買うような大きな取引の前には、一読しておきたい内容です。
⑥相続・事業承継
この章では、相続の仕組みと相続税・贈与税について学びます。
相続は人によっては、かなり大きな金額が動くイベントですので、少しのミスでも大きな損害になり得ます。また揉めるきっかけにもなりますので、ちゃんと知識を持って対応出来ると良いでしょう。
おわりに
今回は『みんなが欲しかった! FPの教科書 3級』を紹介しました。
学ぶ範囲は広いですが、かなり浅く学ぶことになります。本当に日常生活で使うレベルの内容までなので、理解することで劇的に考え方を変えることが出来ると思います。
ちなみに各分野をしっかり学ぼうと思うと、別の資格が出てきます。税金なら税理士、不動産なら宅地建物取引士、金融商品なら証券外務員と言ったように、ここまで行くと専門知識の塊になりますので、日常生活であれば、FPぐらいがちょうど良いかと思います。