見出し画像

読書レビュー『殺し屋、やってます。』


はじめに

こんにちは、Takaです。
今回は『殺し屋、やってます。』を紹介します。
『扉は閉ざされたまま』から始まる<碓氷優佳>シリーズを読んで以来、この作者にドハマりしてしまいました。文章にも相性があるので、一度好きになった作者はストーカーしてしまいますね。

概要

タイトル|殺し屋、やってます。
作者  |石持 浅海
出版社 |文藝春秋
発売日 |2020/1/4

感想

『殺し屋』なんてワードを含みながら、すごくフランクなタイトルに惹かれました。実際、内容もすごくフランクな内容です。こんなタイトルですが、どちらかと言うとジャンルは「日常の謎ミステリー」に分類されると思います。とは言っても、主人公は殺し屋なので最終的には殺人の描写は含まれますが。

この物語は、主人公の殺し屋=探偵役として話が進みます。自身の殺人に対して推理をするのではなく、依頼人や標的の不可解な行動に対して推理を行い、滞りなく任務を遂行するという話です。
「公園で水筒を洗う標的」「母親同伴の依頼人」など、推理する謎は血生臭さがないため、あっさりとしたミステリーが好きな人にもおススメ出来る一冊です。

続編として『殺し屋、続けています。』という作品も出ています。こちらも同じように「日常の謎ミステリー」ではあるものの、より複雑な謎を取り扱っています。『殺し屋、やってます。』は一冊目と言うこともあって、登場人物を紹介する短編が多く入っているので、シンプルな印象を受けます。推理を楽しみたいという方は、続編まで読むと楽しめると思います。

おわりに

今回は『殺し屋、やってます。』を紹介しました。
やっぱり短編ミステリーは肌に合いますね。起承転結がスピーディで、最も盛り上がる推理パートまで待ち時間が少ないのが有り難いです。それも含めて好きな人はいると思いますが、私は早くクライマックスを楽しみたいと思うタイプなのでしょう。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?