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仔羊とCafé
初秋、道北の離島、焼尻
横なぐりの雨と風が荒れ狂う
羊をさがしまわるがその姿ははるか彼方だ
雨がパンツにしみこんできた
![](https://assets.st-note.com/img/1673127483504-9Prqgs7aU9.jpg?width=1200)
駐在のおまわりさんに教えられてとびこんだCafé
別世界がひろがっていた
天井までぎっしり本がつまっている
ムンクとかピカソの画集、文学、建築、デザインの本がずらり
モーツァルトがひびき、おまけにスパイシーな香りがただよう
鼻とお腹をしげきしたカレーは美味かった
女主人が淹れてくれたコーヒーも抜群
ねばること2時間半、すっかりパンツもかわき身も心もあたたまった
![](https://assets.st-note.com/img/1673127505792-6810pZhDVe.jpg?width=1200)
牧羊地に再度出撃。羊がそこここに群れている
キツネやヘビの外敵もなくストレスがない
しかも潮風に洗われた牧草は塩分とミネラルが豊か
焼尻の子羊は東京、札幌の三つ星でひっぱりだこ
やさしい眼差しの子羊と心地よいCaféにつきる離島であった