マーケティングはこれだけ!| マクロ環境分析 PESTの活かし方
あけましておめでとうございます。Tak です。
1年を振り返るニュースを見ては、いろいろ1年あったなぁと振り返りながら年末を過ごし、お笑い荘を見て笑いながら年越しを迎えました(笑)
年始は年始で、ニュース特番を見ながら、これから先の経済や政治はどうなっていくのか、ドル円相場は頭打ちで円高方向に振れていくのか、それでもインフレ経済はまだ続くのかなど色々考え、駅伝や高校サッカーを見ては青春って素晴らしい!と思い、明日からの仕事モードに切り替えながら、Noteをアップしています!
ということで、ちょうどそんなことをテレビを見て考えていたところだったので、マーケティングでも市況や環境分析って大事ですよね。という話にしたいと思います。
これも漏れなくダブりなく、MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)に考察するマーケティングフレームワークとして、PEST分析というものがあります。これ考えた人、素晴らしいですね。
PESTとは、Politics(政治)、Economic(経済)、Social(社会)、Technology(技術)の4つを合わせたものです。
Politicalは、市場のルールに影響を与えるもので法律、行政サービス、政府指針などについて、自社のビジネスに影響を与えるものについて幅広く調査します。例えば、建築業界であれば住宅に関する建築基準法の改正、省エネエコポイントなどの補助金、自動車であれば排ガス規制など市場のルールが変わることによって自社のビジネスが変わりますのでBtoBのマーケティングでは欠かせない観点です。
Economicsについては、プライシングに影響を与えるものとなります。景気変動、企業業績、金利、為替動向などです。景気動向によって自社の業績に影響を与えるため重要な要素となります。輸入製品を扱う場合は為替動向によってコストプレッシャーが厳しくなりますのでプライシングに影響を与える要素となります。余りに為替変動があると値上げせざる得なくなってきます。あるいは、顧客が製造業である場合、景気動向によっては、仕入れ価格を下げなくてはならないビジネス環境となるため、サプライヤーへの値下げ交渉が激化します。従って、日々の経済動向について注視していく必要があります。
Socialについては需要に影響を与えるものになります。ライフスタイルの変化、人口動態、文化、教育など、それらの変化によって顧客が求めるものや行動が変化する可能性があります。それに伴い、顧客の価値観も変化しますので、行動変数によるターゲッティングにおいても影響を受けるものになりますので、自社の販売動向だけではなく、市場で何が今売れているのかなど、注意深く変化を考察しながら社会変化について捉えていく必要があります。
最後にTechnologyは、自社との競合状況に影響を与えます。技術革新、代替技術、IT、新素材など技術革新によって自社の技術が直接的または間接的に陳腐化する恐れがあるためこちらも押さえるべきポイントになります。これらの情報は業界誌などで情報収集を行います。
PEST分析を通じて考察したマクロ環境を踏まえ、どのようなバリュープロポジションで事業を展開するのかということを描いていくことが目的となります。
例えば、Politicalでも事例を挙げた通り、過去、住宅業界では省エネエコポイントと呼ばれる省エネ性能の高い家づくりに対して補助金が付与される制度があり、工務店の中にはどうすれば補助金適用になるのかしっかりと理解されていない時期がありました。
これを好機と捉えた一部の建材メーカーは、単純に製品を販売し続けるのではなく、上記のような工務店をターゲットとし、簡単に補助金適用が可能な工法(パッケージ)として提案しながら販売を伸ばしていたのです。補助金コンサルティングというようなポジショニングを目指していたのだと考えています。
さて、2025年はどのようなPESTになるのでしょうか。業界によって見るべきポイントはそれぞれかと思います。
新たな年を迎え、一度、自社を取り巻くPESTを分析してみると、何か新たな発見があるかもしれませんね。
お読みいただきありがとうございました。