くまが出没する現代だからこそ聞きたい二時間のラジオドラマ!しかも映画並みのスタッフ出演者!
ラジオドラマと聞くと何を想像します?
想像力が広がるとか色々言われてますが、自分は余程のことがないと聞かないな、と思ってました。
そんな私が1980年に制作されたラジオドラマ、しかもなんと二時間ドラマを令和の世に聞いてしまいました。
テレビの2時間サスペンスすら2倍速で見るので、大丈夫かな?と思ってましたが、息を呑んで楽しめました、あっという間の2時間!
そのドラマは「熊嵐」というTBSラジオが制作したドラマで、脚本は倉本聰さん、音楽は山本直純さんと昭和の巨匠たちが名前を並べるドラマでした。
出演も高倉健、倍賞千恵子、笠智衆、寺田農など映画か!?と言いたくなる豪華キャスト。
果たして幾らかかってるんだろう?
今でこそラジコかあってきれいなサウンドでAMラジオも聞けますが、1980年といえばラジオしかない時代、その割には綺麗な音でニコ動に挙げられてます。
関係者がマスターテープのコピーでアップしたの?レベルの音質。
吹雪、火の燃える音、熊の鳴き声雪の中を歩く音など、恐ろしいほどリアルに再現されてました。
北海道で大正時代本当にあった数日内で妊婦を含む6人(だったかな?)を殺した熊を地元の厄介者の男が(高倉健だ!)退治する話。
ところが倉本聰、流石にこれでめでたしめでたしでは終わらせない!
僕に言わせれば、西部邁的な大衆批判、小さな村社会の大衆を批判してます。
聴き応えあった。
二時間あっという間に聞けたのは、どう話が展開していくのかドキドキしながら聞いたから。
いわゆるナレーションを排除しているのだが、全く理解できる。
現代では各地で餌を求めてくまが出没しているが、熊を殺すとかわいそうとか批判が役所に電話が殺到するらしい。
そんな電話してる人こそ聞いてほしい。