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はじめに


この物語の主人公は、帷帳トバリ登子トウコ
ある日、主人公が、ヒヤリとする出来事に遭遇したことからトバリが開く。そのトバリの奥から「アレマア、オヤマア」と驚きあきるばかりに、老いの数々が怒濤の如く吹きだして来る。

帷帳トバリ登子トウコは、高校の古典の先生が出席名簿を、イチョウと、読みあげて以来イチョウの通り名で呼ばれている。
24歳で、水田スイデンウンと結婚して、帷帳登子は、姓が変わるのだが、周囲の人々は、変わらず、イチョウと呼ぶ。
笈の花かごでは、イチョウスイデンと、夫婦を分けて呼び、物語が進む。

序の口で、まず、イチョウの老いが、語られる。
「そうそう」と、頷くようなことばかり。
イチョウ1人でも、しんどいのに、スイデンの老いが、次々と出てきてイチョウの身にぶさって来る。
チョッピリつらい、淋しいことが続く。楽しい出来事はない。
いや、ある。ありますよ。

2人は、住み慣れた家で暮らして行くか、老人ホームに入居するかという選択に直面する。
近くに、親戚、友人もいない暮らしを重ねて次第に老いていくスイデンとイチョウ。
どうするイチョウ。

→(小説)笈の花かご #2  序章 ヒヤリ体験⑴ へ続く








(小説)笈の花かご #1 はじめに
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2023年10月21日#1 連載開始
著:田嶋 静  Tajima Shizuka
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