トラミ兄ちゃんのメジロ捕りと懐かしき日々
この章に登場するのは、マキセトラミである。
トラミは、とみ爺の家の牛小屋に疎開してきた家族の1人で、私より2歳年上のお兄ちゃん。初めはトラミ兄ちゃんと呼びかけた。
仲良くなると、トラミと呼び捨てとなった。
トラミ兄ちゃんは、引っ越して来るとすぐ、近くの山を見て回った。
どこからか、竹を切り出してきて、籤を作り、アッという間に籠を作った。目白籠である。
そして、自宅の前に座って、何やら口に入れてく噛み続けている。
しばらくすると、取り出して、細い木の枝にそれを巻き付けた。
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