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読書力は人の話を聴く力



読書が好きな人とそうでない人がいる。その違いってなんだろうか。嫌いな人もいれば、読みたい気持ちはあるのに何故か読み進めれない、いわゆる苦手だって人もいると思う。私もその1人でした。以前はそんな自分を責めてしまうこともありましたが、何年か前から読書がめっきり好きになり楽しんでいます。

今回は、その読みたい気持ちはあるのになかなか気が進まない人に向けて、私なりに感じたヒントになりそうな事を書いてみようと思います。


自分の興味や感性に従って本を選ぶ

 本は人からの勧めであったり、ベストセラー等で目について出会ぬたりする事が多いと思います。人気や流行りに興味を持てて、かつ、それが心からの興味ならいいのですが、そうではなかった場合、最後まで読み進めるのは難しいでしょう。個人的には、題名や裏表紙のあらすじ、帯の書評なんかを見て惹かれるものを読む事をお勧めします。自分の感性が一番正しいと思います。
 そしてもう一つ、全てを読もうとしないのも一つの手です。小説はストーリーがあるので飛ばすのは難しいと思いますが、ドラマチックな部分に主に目をやるのはいいと思います。大事でなさそうな部分はさらっと読んでみてはいかがでしょうか。自己啓発本は見出しが最初に出ているので、自分の気になるテーマだけを読む事をお勧めします。そこから興味が膨らみ、完読につながることもありそうです。


続けて一冊だけを読もうとしない

 一冊だけを読み進め、一冊をまず読み終えなければならないと思いがちだと思いますが、そんなことはないと思っています。一冊を読んでいる途中でほかに気になる本がでてきたら、そちらを読み始めていいと思います。いずれ、いい本であり自分に必要な本で有ればまた読み進めたいと思える時期が来ます。"読まなくてはいけない"と苦しみながら本を読むのが一番辛いことです。



全てを呑み込もうとしない

 これは自己啓発本や指南書についてです。何かを学びたい、何かを知りたい、と思って読む本。本の中身が全て正しく、書いてある事を実践しなければならないと思いがちだと思いますが、そんなことは全くないです。これは断言します。全て実践にうつしてみないと!と考え始めると苦しくなります。本の内容も一人の人間の意見です。誰かが話しているのを聞くように「ほうほう、なるほどね。あなたはそう思うのね。」というような軽い心持ちで読み進めてみてください。時には「そりゃないだろ」と否定的になってもいいのです。「わたしはこう思うな」と自分の意見を浮かべてみるのもいいと思います。



本を読む=人の話を聴く

 こうやって私なりの本を読む際のコツを並べてみると、普段の生活で人の話を聴くコツにも繋がるように感じました。要点はなんなのか、本を通して言いたいことはなんなのか、"大事な部分が何か"を読み取ろうとする事。また、自分にとって大事な部分はどこか探すこと。
 普段の会話でも、悩みや考えを聴く真剣な場面から、天気や挨拶と言った軽い会話まで様々ですよね。そんなふうに、本の内容にも緩急があって当たり前だと思うのです。自分にとっては「どうでもいい」文章があるのも普通の事だと考えます。
 大切なのは、読み手である自分と書き手である作者の違いを理解する事ではないかと思います。それこそが作者の個性でもあり自分の個性でもある、面白い点だと思います。本を読み始める時も、挨拶するように、声をかけるように、気軽に本を開いてみる事をお勧めします。本を読むという行為の"認識のハードルを下げる"事が、本を読みやすくすることにつながると思います。







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