渡邊鯛哉(TAIYA Watanabe)

「永遠の片想い」が続く街 、“東京” 。 東京に対する、愛し恨めし四方山話をソコハカとなく書き綴り、まだまだ続く(であろう)人生の備忘録としてここに記していこう! と思い立ってのnoteデビュー。 静岡出身・57歳の初老男子。 まだまだ青春ど真ん中でございます。

渡邊鯛哉(TAIYA Watanabe)

「永遠の片想い」が続く街 、“東京” 。 東京に対する、愛し恨めし四方山話をソコハカとなく書き綴り、まだまだ続く(であろう)人生の備忘録としてここに記していこう! と思い立ってのnoteデビュー。 静岡出身・57歳の初老男子。 まだまだ青春ど真ん中でございます。

最近の記事

「タチバ」 と 「コトバ」 と 「シュラバ」

「人間はことばを話すことによって行動を組織していく生きものである。」 右脳左脳ともに著しい思考停止状態に陥った時、僕は脳ミソを再起動するための思考のヒントを見つけるために、とある元大学教授のブログを拝読している。 この「コトバ」には、数年前に読んだ彼のブログの中で出会った。 学問的教養に縁遠い僕が、この「コトバ」の示す本意を正確に理解できているかどうか? それは甚だ怪しいところではあるが、僕なりに咀嚼し読解するならば、僕たちの生きる世界は、ヒトも、モノも、コトも、感情も

    • 東京STATION

      東京駅の雑踏が好きだ。 行き交う人々の歩みのリズムは様々だけど、 此処にいる誰もが皆「目的地」を持ち、 揚々と、或いは寡黙に、 緻密にプログラムされたダイアグラムと、 誰にも忖度しない時間の流れに翻弄されながらも、 愚直に“前”に向かって歩み続ける 『命のサウンド』。 東京駅の雑踏の解釈を求められたとしたら、 僕ならきっとこんな風に記すだろう。 目的地に向かって進む。 目的地で待つものが、常に「LUCK」とは限らないだろうけど、 目的地があることは、実はとても恵まれた

      • 神宮外苑

        銀座線外苑前駅。 大学四年の春、フルタイムアルバイター(今で言うところのインターン?)として この駅に降り立ったのが、今から36年前。 翌年、省エネ就活戦略の甲斐あって、バイト先へのそのまんま就職の願いが叶い、 晴れてこの地が僕の「社会人デビューの地」となった。 その後、1年間の愛知・西三河地域での暮らしを経て帰京。 偶然が重なり、再びこの地(北青山2丁目)で働かせていただくご縁を得た。 起業し、勝負の拠点として南青山2丁目にベースを構え、25年。 通勤時間を睡眠に充

        • Three Sacred Treasures ③ 『36面』

          池袋駅の東西を繋ぐ地下道。 その西口側、東武百貨店のエレベーターへと導くプロムナードに、36台のテレビモニター(勿論ブラウン管)が並ぶショーウィンドウがあった。 池袋駅の待ち合わせのランドマーク。 その名は『36面』。 いかにも「昭和」なネーミング。 でも至って「シュア」なネーミング。 『36面』。 80年代を生きた僕たちにとって、『36面』は人と人とを繋ぎ合わせてくれるターミナルであり、出会いを求める魂の集う「パワースポット」みたいな場所だった。 友達同士の集合

          Three Sacred Treasures ② カズ子さん

          大学の学食に、カズ子さんという姉御肌の元気なおばちゃんがいた。 普段は「カズ子さん」と呼んでいたが、時折「カズ子ちゃん」とちゃん付けで呼ぶと、ノーマルカレーのオーダーにもかかわらず、ハムカツを1枚(時には2枚)おまけしてくれる、そんなキュートなおばちゃんだった。 書きながら思ったのだが、僕がおばちゃんと呼んでいたあの頃、果たして彼女は何歳だったのか? 恐らく今の僕よりずっと若かったのだろうと思うが、記憶の中でおばちゃんは永遠におばちゃんだから仕方ない。 カズ子さんは、

          Three Sacred Treasures ② カズ子さん

          Three Sacred Treasures① 駅の伝言板

          オッ クスフォード英語辞典の「社会 (Society)」の最初の定義には、次のような記述がある。 Association with one's fellow men, esp. in a friendly or intimate manner; companionship or fellowship.  【翻 訳】ある人の仲間と共にある、とりわけ友好的ないしは親密な流儀での、連合(アソシーエション)のこと。仲間付き合い、親睦的結社。 ただ人が集まるだけでは「社会」という概

          Three Sacred Treasures① 駅の伝言板

          SCINE-1:池袋 ‘80s / Part-1

          第一章:「夕ばえ作戦」 東京に纏わる僕の記憶の心象風景を辿る旅の第一話。 旅のスタートは1980年代前半の「池袋」から始めるとしよう。 1980年代初頭の僕。 主な生息地は池袋西口界隈。 ディープなムードが飽和する池袋西口公園のことを、まだ誰一人として「ウエストゲートパーク」などと呼ぶこともなかった時代。 18歳で上京した僕が東京で初めて住んだのは、池袋駅西口から徒歩20分程度西に位置した町「豊島区要町」(正確には豊島区高松)の風呂無しアパートだった。 当時の要町は

          SCINE-1:池袋 ‘80s / Part-1