報酬が成果を下げる!?
先日YouTubeを見ていて、とある衝撃的な研究結果を知りました。
それは、ある作業を達成することで得られる金銭的な報酬が高ければ高いほど、
その作業効率は低下してしまうという研究です。
これは21世紀的作業と言われるような、クリエイティブな作業に限ります。
単純作業(20世紀的作業)においては報酬に応じて作業効率は上がるようです。
ただ、クリエイティブな作業において報酬の大きさと
作業効率が反比例してしまうということは想像と全く逆の結果であり、
さらにこの研究は40年前から継続して行われているが、
ずっと結果が変わっていないということがさらに衝撃的でした。
では、なぜクリエイティブな作業において報酬と成果は反比例するのでしょうか。
これは私の一意見になりますが、おそらく、
緊張やプレッシャーが脳の発想力を低下させるのではないかと思います。
稀代の発明家の話でよく耳にすることの1つに、
歴史的な発明のアイデアの多くは睡眠時に生まれているというものがあります。
報酬が大きくなることでやる気や緊張感が高まるかと思いますが、
その状態は睡眠時のリラックスした状態とは程遠い状態です。
そのため脳の発想力は低下し、
クリエイティブな作業の成果が下がるのではないでしょうか。
報酬により成果が上がらないのであれば、
他に成果を上げる手段は無いのでしょうか?
この答えは上述した研究の続きが教えてくれます。
研究の続きでは、成果が上がっている組織を徹底的に分析し、
成果を上げるために必要なものを発見してくれています。
それは、内的な動機付けです。
先ほどまでの金銭的な報酬という物はいわば外的な動機付けにあたります。
それに対し必要なのは、自主性・成長・目的といった内的な動機付けでした。
有名な例として、Googleではエンジニアに仕事時間の20%は
業務以外の自分のやりたいことに使っていいというルールがあるようです。
そして、Googleが続々と出しているサービスの大半は
この20%の時間で思い付いているものだというのです。
これからの社会は、古くから残る年功序列的な文化は減り
成果報酬型の風潮へと変わっていくでしょう。
そこで我々が成果を出すためにすべきことは何でしょうか。
私の考えでは、それは、
自分のやりたいこと、興味のあることを見つけ
それを仕事として生きていけるように努力をすることだと思います。
そうすれば内的な動機から仕事の成果は出やすくなり、
自ずと報酬もついてくるのではないでしょうか。
また、すでに職についている方も報酬から目をはなし、
その仕事で自分が達成したい目標を見つけて自主的に取り組むことが
成果につながるのでは無いでしょうか。
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