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交通事故を4,000件以上対応してきた担当者が伝えたいこと

おはようございます。
今日は前職の経験から皆様へお伝えしたいことを書きたいと思います。

皆さんは交通事故に遭ったことはありますか?
一生に一度は起こすと言われている交通事故ですが、私は毎日5件~10件程度の事故対応を行っておりました。去年の事故対応件数は約1,000件。4年2か月勤めておりましたので、4,000件以上の事故対応を行ってきました。
そんな私が事故対応を行っていく中でお客様にご案内をしていること、そして私が事故に遭った時に気を付けようと思っていることをnoteに書きたいと思います。


1.自分が加害者だった場合


1)現場での対応は真摯に、迅速に!


まずは事故が起きてすぐの対応についてです。
お客様からいただく声の一つに「現場での相手の対応が気に食わない」というものがあります。「一度も謝られなかった」「現場対応はすべて私一人で行った」などなど…
現場対応が悪かったからと言って責任割合を修正したり、賠償金額を増額したりすることは出来ませんが、「一言くらいお詫びがないと示談をしない!!」と仰るお客様が多いことも事実です。示談交渉が難航しま☺す。
皆さまへお伝えしたいのは、現場で謝罪をしたからと言って、全面的に片方が悪くなるということはないということです。だからこそ、”ご迷惑をおかけしたことに対して”お詫びをしてください。そして警察・救急車を早急に呼ぶこと。警察が来たら話がこじれる…等思わず、すぐに呼んでください。道路交通法上、事故が起きたら警察を呼ぶことが義務づけられております。
現場対応によっては事故が穏便に解決することが多くありますので、ぜひ参考にしてみてください☺

2)たとえ100%悪い事故だったとしても金銭賠償の約束は絶対にしない💰

交通事故は、片方が100%悪い事故と双方に責任割合が生じる事故の2パターンあります。イメージが付きやすいのは前者の事故かと思います。例えば、無人駐車中の事故にぶつけてしまったり、信号待ち停車中の前の車両に追突してしまったり、センターラインを越えて対向車と正面衝突してしまったり…基本的にはこの3パターンですね('_')
この100%悪い事故の場合、大体の方が保険使用での支払いをご検討されるかと思います。時々保険会社でぜーんぶ払ってもらえるから大丈夫♪と思っている人がいますが・・・・声を大にして言います・・・

違います!!!!!!なんでもかんでも払える訳じゃないです!!

保険会社が支払いをするときの絶対条件は2つあり
・加害者が法律上賠償しなくてはいけない責任の部分=法律上妥当だと認められる部分
・保険会社としてもその損害額が妥当だと認めた場合
です。以外と厳密に決められており、それに則っていなければ支払いができないことが多々あります。保険会社が出せない費用を加害者が支払うと言ってしまった場合・・・・・めちゃくちゃ揉めます。本当に。最終的に加害者が手出しをすることもあります💦

現場対応で、”ご迷惑をおかけしたことに対して”お詫びをすることは大切ですが、その際に金銭的な賠償の約束は絶対にしないようにしてください。
困ったら、「保険会社に相談しますので少々お待ちください😿本当にご迷惑をおかけします😿」とだけ伝えてください💦

2.自分が被害者だった場合

1)調子が悪ければ早めの初診を🏥

ケガについてですが、事故に遭ってから一定期間病院を受診していないと、ケガと事故の因果関係が分からなくなってしまい治療費の支払を否認されることがあります。そのため少しでも不安がある時には初診は早めに行くことをお勧めします。
またお客様からよく相談をされることとして、人身の届け出になっていなければ病院受診は出来ないのではないか?との声もいただきます。これについては、人身・物損どちらであったとしても病院は受診できます:)
正確には、被害者が病院から受領する診断書を警察に提出すると人身届け出へと切り替わります。もし不安なことがあれば保険会社へ相談をしてみるっと確実です:)

2)大きな事故であればすぐに弁護士を立てる

これは私の家族にも伝えています(笑)
もし交通事故で私が死ぬようなことがあったら絶対に弁護士をすぐに立ててくれと・・・・(不吉すぎる)
弁護士は法律のプロになりますので、判例や根拠を駆使しながら交渉を行ってくれます。特にケガについては、被害者と加害者側の保険会社の担当者で直接話をすることになっています。専門的知識に差がありますので、弁護士を入れて交渉をしたほうがいいです。
また、弁護士を雇う費用についてはご自身の自動車保険やおうちの保険に特約がないか調べてみて下さい🖋

基本的に弁護士の特約は等級に影響はありません。
保険料も上がりませんのでご安心ください🌞

3)ドライブレコーダーの映像はその場で保存🚙

これもよくあることですが、せっかくドライブレコーダーを搭載しているのに走行をしていたら映像が消えてしまった・・・という方がいらっしゃいます。基本的にドライブレコーダーは上書き保存されていくものですので、走行を続けていれば消えてしまいます。時間が経てば経つほどです⌛
事故現場でSDカードは抜いておくか、画面がついているドラレコの場合には、映像を再生しそれを携帯電話のカメラで録画することをおすすめします📷
事故対応を進めていくと双方の主張が違うことが多々あります。また現場で話していたことから主張が変わる方がいらっしゃったり・・・
そんな時、保険会社としては客観的な証拠がなければ被害者の主張を容認することが難しくなってきます。
これは証明責任(立証責任)と呼ばれるものです。基本的に、請求する側が証明責任を負っています。請求する側とは被害者のことを言います。
事実を話していたとしてもそれを立証できる根拠がなければ保険会社は容認することができません・・・被害者の感情は理解していたとしても、あくまで保険会社は法律に則った賠償しかできないからです。

法律と人間の感情は相反する部分がありなかなか理解しづらいことが多いのも事実です。保険会社の担当者も人間ですので被害者の気持ちは理解しているつもりです。でもできることは限られている・・・
本当にどうにかしてあげたい気持ちはあるんです。ただ被害者を救うためには、被害者の方の協力も必須なんです。保険会社を敵だと感じる人もいらっしゃるかと思いますが、背景を理解していただき協力してくれる被害者が増えることを願っています。。。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか?
担当者をしていた頃の気持ちを結構オープンに書いたつもりです。
少しでも事故に遭った人の手助けになればと思い書いております。まだまだ書き足りませんので、今後も皆さまにとって有益な情報になることを発信したいと思います(/・ω・)/
その他ご質問等あればどんどん受け付けます!
最後までお読みいただきありがとうございました💛

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