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【感想】「不確実性」超入門


世界はランダムである以上に不確実

「不確実性」超入門

本当に大切なことは、技術を習得することではなくて、不確実性に対処する意識を変えること

「不確実性」超入門

長期的に成功するには

どこかアジャイルやリーンスタートアップに近い考え方だ。

  • 短期的な結果に振り回されない

    • 小さな失敗を許容する

  • 正しいやり方の効果は長期的にしか現れない。

  • リスクに過敏になりすぎるのは本末転倒

    • リスクをとってチャレンジを続けることはとても大切

      • 不確実性に対する感受性と柔軟性と維持して意思決定していく

ただし、重要なことは長期的な成功とは「どのようなものか」を意識していることが重要だ。

ビジョンがない状態では行き当たりばったりであろう。短期的な失敗が、長期的な成功に結びついていくようなアプローチや姿勢が必要だと言えるが、そのためには、ビジョンが必要だ。

アジャイルやリーンスタートアップの思考法を自身のマインドセットそのものまで浸透させることができれば、きっと人生は楽しくなる。
たとえ、辛い失敗があったとしても立ち直れるし、乗り越えられると思いたい。

未来の公式

未来=”すでに起きた未来”(予測可能な未来)+不確実性(予測不可能な未来)

「不確実性」超入門

不確実性とは

未来におけるこの予測できない部分こそが不確実性

「不確実性」超入門

不確実性には、ランダム性とフィードバックが含まれる

将来のデキゴトには「予測ができない」性質が備わっていることを示す

「不確実性」超入門

ランダム性に加えて、フィードバック制御により予想外の結果に発展することがある。

不確実性との向き合い方

不確実性は、不確実なものであるがゆえに、完全に克服することなどできない。それでも、いたずらに忌避したい、軽視したりすれば、かえって牙をむいて襲いかかってくる。不確実性とは、なんとかうまく付き合っていくしかないのだ。そして、それができたときに初めて、長期的な成功への道が開けるのである。

「不確実性」超入門

すべてを明らかにした上で、決定論的に意思決定することは現実的ではない。どんなに取り除こうとしても必ず不確実性が残る。わたしは、この点についてはかなり慎重派だとコメントされたことがあり、分からないことを少しでも明らかにしようとする傾向があるらしい。

リスクをとらないリスク

リスクは忌避すべきものではなく、適切にとっていくものと考えるべきなのである。どのようなリスクをどれだけとるべきかを決定することこそが、不確実な世界における意思決定
〜〜
リスクをとって上で、その先にある”予想外”にどう備えるかをテーマとしている
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あらかじめ「最悪の事態」としてどの程度の最悪を想定するのかを、決めておかなければならない。
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もっと現実的な確率の範囲というものを決めて、その範囲内における最大の損失額に備えるという考え方

「不確実性」超入門

「不確実性を楽しむ」という表現を聞くことがある。

変化を恐れず、小さな失敗を受け入れながら挑戦を繰り返していく。そんな姿勢だと思う。未来がどうなるかは分からないが、楽しもうというニュアンスもありそう。

キャリアデザインにとって考えてみる。
転職を考えた場合に「転職」はいつだって何かしらのリスクをとることになる。今まで慣れ親しんだ環境から離れるわけだ。当然だ。

  • 変えることによって得られる・失うリスクは、イメージしやすい

    • 職歴変わるし・・。

  • 変えないことによって得られる・失うリスクは、イメージしにくい。

    • むしろ変化に対して忌避感が強く出てしまうため、身動きがとれなくなってしまうように思う。

先日、旧友と話す機会があった際に私以外は新卒で入った企業で15年以上在籍している人たちであった。昇進し一定以上の地位を築いている者もいる。
ここまでくると、「転職をするのは怖い」と言っていた。

かなり優秀な人たちであるし、転職すれば違った成功や楽しさに出会えるかもしれないが、仕事が満足できていなくても、我慢することになってきている。

とれるリスクの量を知る

最初に、自分の財政事情からみて「いくらまでの損失なら再起が可能な状態を維持できるか」をあらかじめ把握しておく

「不確実性」超入門

キャリアデザインで考えれば、転職に当たってどれくらいのリスクをとれるのか、どれくらいの失敗までなら自身のキャリアにダメージを最小限にできるかをあらかじめ把握しておく必要がある。とも言えそう。

蓋然的思考

モノゴトを断定的に捉えずに、確率的に対処していくという考え方
何か意思決定をする場合に、ただひとつの断定的な予測に基づいて意思決定するのではなく、客観的な複数の予測に基づいて判断をしていく
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期待値とリスクの大きさを比較して、その上で意思決定をしていく
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将来におけるすべてのことは確率的に捉える必要がある。そして、一回一回の結果ではなく、長い目で見たトータルの結果でその成否が判断されなければならない。

「不確実性」超入門

これ毎回できたらすごいな。

100%確実はない。という前提が大事。

まず、何かを意思決定するに当たって、少なくとも二つ以上の選択肢がよう良いされていることが前提となるだろう。

その上で、それらの期待値とリスクの大きさを評価することで、意思決定していくことだろう。

仮に失敗したとしても、思考・意思決定プロセス・手法は間違っていなければ、中長期的に成功に向かっていくことになるのだろう。
なぜなら、大きな失敗をせずにチャレンジし続けられているのだから。

他、引用

気になった箇所を引用してます。

予想外の事態に柔軟に対処し、致命的な失敗を避けることができるようになる

「不確実性」超入門

不確実性にどのように向き合い、そこから生まれるリスクをいかに制御していけるかが、すべての意思決定にとって、決定的に重要な要素。

「不確実性」超入門

不確実性の性質や影響を考えれば、短期的な結果に振り回されることなく、長期的な成功の可能性を高めていくことが唯一の解決策となる

「不確実性」超入門

フィードバックによる成功のメカニズムや、そこで偶然が果たしている役割の大きさを理解しないままに成功の連鎖を駆け上がると、「すべては自分の才能と努力のおかけだ」という意識に囚われやすくなってしまう。
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こうした意識が過剰になると深刻な副作用を生む。成功に至った今までの自分のやり方、考え方を絶対だと思ってしまう
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行きすぎたものには必ず揺り戻しが起きる
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良いことが続く過程で成功を収め、自信に凝り固まった人間は、そのプロセスが反転しても今までのやり方に固執して、やがて起きる逆回転のフィードバックの中で致命的な失敗を犯す。

「不確実性」超入門

ランダムに生まれる結果そのものをコントロールすることができない。制御できるのは確率だけ

「不確実性」超入門



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