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なぜ安心・安全な日本で心理的安全性が課題になるのですか?

安宅和人さんの著書「シン・ニホン」。今アンバサダーの方との読書会に参加している。第3章の会で「異人をどうやって生み出すか」とう問いに対して議論をしていた中で「心理的安全性」が話題に上がった。このキーワードについては以前からとても関心があり、新たな気づきを得たのでメモしておく。

”異人”について

・異人というのは「自分のアイデンティティを持ち、自律的に考え、行動できる人」ではないだろうか?
・異人というとスティーブ・ジョブズのような超尖った人、いわゆる起爆人材を想像してしまうが普通の人も本質的には”異人”であるのではないか?
・日本社会では無関心な人が多いという→この人たちも一歩踏み出せれば”異人”になり得るのではいか?これこそ本質的な課題ではないか。

異人になることを阻害している要因は何か?

・今特に日本の大企業において”心理的安全性”が課題になっている。これが各個人が自分のアイデンティティを認識し、自分で考え、一歩踏み出す勇気を阻害している要因になっているのではないか?
・日本は社会保障、福利厚生、年功序列や終身雇用など安心・安全な制度や文化が整った国である。しかしなぜ安心・安全な日本で”心理的安全性”が課題になるのだろうか?
・日本の特徴として国、組織、学校などで非常に細かなルールが存在するのが一因になっているのではないか?これがチャレンジするモチベーションを抑止してしまっているのではないか?なぜなら、”心理的安全性”はチャレンジすることを前提とした環境なのだから。

”覚悟”を持ち、自律性を取り戻そう

・ルールで縛ることは、組織、個人にとっては自身を守ることにつながるが、一方で自分の頭で考えることを阻害してしまう要因になるのではないか?結果として受動的な人を多く生みだし、結果として自分から自律的に行動(チャレンジすること、一歩踏み出す勇気を阻害)することを妨げてしまうことに繋がるのではないか。
・この状況を脱するには、より本質的なルールにフォーカスし、個人の責任や自律性を促すシステムに移行することが必要。それには組織、個人の”覚悟”が非常に重要であり、これこそが”心理的安全性”を高めるために必要な条件ではないか?日本にはこれがかけているのでないか?
・これを前提として、組織には個人が一歩踏み出すことを後押しするための制度設計を含めた環境づくりが必要であり、そして個人には自分の頭で考え、自律的に一歩踏み出す勇気が必要である。


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