[採用広報] 中小企業の採用広報記事はどこから手をつけるべきか問題と僕なりの回答。
こんにちは、採用コピーライターのたいすくです。
最近は、「採用広報編集長」なんてこともやっています。
さて、今回の【たぶん世界一やさしい採用広報の授業】は、今回は「中小企業の採用広報はどこから手をつけるべきか」という問題について、僕なりの見解を述べさせていただきます。
ちなみに今回の記事は、
「採用広報をやってみたい」と思ってはいるものの、担当者は自分1人しかいないし、どこから手をつければいいか分からない…と悩んでいる人
…を想定しています。
まずは、この記事から書こう
採用広報で最初に書くべきものとして、僕がオススメするのは以下の5つの記事です。
①採用広報担当の自己紹介
②何をやっている会社なのかという会社紹介
③会社の変遷
④社長メッセージ(ご挨拶)
⑤わが社が求めている人物、その理由
この記事を推す理由は、これらの記事は募集時の選考において、選考中の求職者に記事を読んでもらうことで、会社理解が深まるとともに、面接での会社説明時間を大幅に短縮できるからです。
「おやっ?」と思った方もいらっしゃると思います。採用広報は外に向けて発信するものではないかと。
その理由は、次の段落でご説明します。
あの5つの記事を先に書くべき理由
それは、「採用広報はやみくもに外向けの情報発信をした場合、なかなか読者がつかない個人ブログと同じ道を辿ってしまうから」です。
誰にも見られない・読まれない記事を量産しても、執筆者の労力が大きい割りには採用へのプラス効果は生まれません。
勘のいい方はすでにお気づきになられたかもしれませんが、
前述の5つの記事は、「会社理解の促進」と「面接での会社説明時間短縮」という点で採用へのプラス効果を持っているもの。だから僕は、採用広報担当者の労力を無駄にしないために、この5つの記事を推薦しました。
話はもう少し続きます。
想像してみてください。
ある程度、会社理解が進んだ求職者と面接した場合。余った時間で、求職者から「知りたい」と思ったことを質問されますよね。この質問は、求人広告や採用ホームページに書かれていなかったこと、もしくは書かれていたけど求職者に分かりにくかったこと。
つまりそれは、採用広報すべきネタであり、求職者が知りたがっている採用広報記事のネタでもあります。読まれる記事のネタは、こうやって生まれていくのです。
このスパイラルを作るためにも、最初の5つの記事が必要なのでした。
次の段落からは、①~⑤の記事を書く時のポイントをお伝えしていきたいと思います。
①採用広報担当の自己紹介記事のポイント
自己紹介記事の役割は、「(1)どんな人が採用広報記事を書いているのかを読者(求職者)に伝えること」と、「(2)面接担当がどんな人かを先に伝えることで求職者の心理ハードルを下げてリラックスしてもらうこと」の2つです。
※ 注意 ※
今回は中小企業の採用広報を想定しているため、採用広報発信者=面接担当という前提で書いています。
・名前
・所属
・前職
・出身
・趣味や特技
・休日の過ごし方
・採用広報への意気込み
このあたりのこと(↑)を押さえておくと鉄板です。
そのまま書くと箇条書きになってしまうので、エピソードを交えて書くと個性が出ます。面接で求職者と話すときの話題提供という側面もありますので、そこそこオープンにしていいと思います。
画像は、顔が見えるものを3枚以上が望ましいです。
②何をやっている会社なのかという会社紹介
会社紹介記事の役割は、「コーポレートサイトにある会社情報といったデータだけでは分かりにくい会社のことを、分かりやすくまとめること」です。
といっても、
分かりやすくまとめるのはなかなか難しい話ですので、以下の3つの軸をもとに会社のことを紹介してみるといいんじゃないかと思います。
・何をやっている会社なのか
・なぜやっているのか
・このビジネスにどんな意味があるのか
上手くいけば、求職者に志望動機を与えるヒントになるでしょう。
③会社の変遷
「会社のこれまで」の話ですね。会社の変遷記事の役割は、②と近いのですが「どんな足跡をたどって今に至ったかという面からの会社理解」です。
この記事でのポイントは、
・可能なかぎり事実を書いていく
・判断や転機には、事実だけでなく理由や背景も書く
ということ。
事実だけだと読み物としてまったく面白くないのですが、判断や転機に理由や背景があると、俄然面白くなっていきますよ。
④社長メッセージ(ご挨拶)
社長によるご挨拶記事の役割は、「社長がどんな人か、どんな思いで会社を経営しているのか」を伝えるものです。
この記事で大切なのは、
・社長の思うままに書いていただくこと
・読みやすく何が言いたいのかはまとめること
・長すぎないように調整すること
中小企業の採用は「社長と合うかどうか」が結構大切だったりします。そのため、ヘンに体裁を整えたものよりも、社長ご自身の人柄・考え方が全面に出た文章のほうがミスマッチ防止になるでしょう。
しかし、外に出る文章ですし、あまりヘンなものを出せないという観点で、分かりやすく、長すぎないものを心がけてください。
⑤わが社が求めている人物、その理由
求めている人物記事の役割は、会社と求職者のカルチャーフィットです。明文化したこの記事を置いておくだけで、求職者側で「合っていそう」「向いていないな」といった判断ができます。
注意すべき点は、
・求めるものは「スキル」「志向性」に落とす
・求めるハードルが高くなりすぎないようにする
・求める理由を書く
せっかく書いても伝わらなければ意味がありません。伝えやすくするには「スキル」「志向性」に落とすと分かりやすくなります。
また、ただ求めるだけでは上から目線に見えてしまうので、きちんと職務遂行のための理由を書いておくと、読み手が納得できるとともに、情報に信憑性が増しますよ。
まとめ
◎いきなり外への発信はしないほうがいい
◎採用にプラス効果のある記事から書いていくべき
◎何が求められているかの答えは求職者が知っている
採用広報は長期戦になる取り組みです。「スキ」や「いいね」の数にとらわれると採用広報の本質から離れたところにパワーをかけることになってしまいます。
目的は、採用支援であること。
そして、できる範囲のことをやること。
焦らずに、毎週1つずつ記事を作ってくことが大切ですよ。頑張っていきましょう。
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