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【徒然】モノとの付き合い方について本気出して考えてみた

コレクター気質な男の断捨離記録

部屋も、服装も、考え方も、シンプルが好き。

振り返ると、頭の中や心の中がゴチャゴチャしてくると、いろんなものをシンプルにしよう、厳密に言うとリセットしようとする自浄作用が働くような気がします。そんな自浄作用の一つが「断捨離」でした。

ストレスで頭や心がゴチャゴチャしていると、部屋の中もゴチャゴチャしているような気もして、掃除や整頓をしたくなるという人は一定数いると思います。断捨離すると、すっきりするもんです。

ただ何事も過ぎたるは猶及ばざるがごとし。断捨離を通じてモノとの付き合い方について本気出して考えてみた。そんな一人暮らし男性のお話です。

断捨離のきっかけ

コレクター気質×貧乏性

元々断捨離好きだったわけではなく、むしろ逆でした。一度好きになったものに関しては自分の手元に置いておきたい「所有欲」。マンガは全巻揃えないと気が済まないし、好きなアーティストのCD・DVDは全部揃えてないとという使命感さえありました。

加えて幼い時から「貧乏性」。思い返せばいろんなものを「いつか使うかも」と置いていました。家族や兄弟が捨てようとしたもの、割りばしの袋に入っている爪楊枝、オマケでついてきたシール、工作で余った中途半端な紙切れ。
とは言え家をゴミ屋敷にするわけにはいきませんし、掃除や片付けは得意な方なので、一定期間使わなければ処分したりもするのですが、根本が貧乏性と言いましょうか。「そんなんまだ持ってんの?」と親に驚かれたり。

手元にモノが揃っていることが嬉しいコレクター気質と、モノを捨てるのがもったいないという貧乏性が組み合わさった人間。大人になっても、そんな気質は根本的には変わっていないと感じます。

便利な世の中でのおうち時間

社会人となり、自由に使えるお金が学生時代より増えました。スマホでポチればなんでも翌日に届く昨今。気付けばあれもこれもと買い揃えたくなります。アマゾンプライム様様です。

社会人になって念願の一人暮らしとなり、便利な時短グッズ、オシャレなインテリアに目移りし、学生の頃から地道に収集し続けているポルノグラフィティのファングッズも、社会人の財力にモノを言わせてどんどん増えていく。衣服に使うお金も学生時代より圧倒的に増えています。

そして20代も半ば。直近2年ほどの買い物を振り返ると、無駄な買い物が非常に多かった。自分の興味の幅が広がったということもありましたが、おうち時間の増加で家にいる時間が物理的に長いと、ついついスマホでポチっとしてしまう・・・。数回使ったきりでゴミ袋の中へ消えていったモノのなんと多いことか。

ストレス発散がストレスとなる

そんな状況の中、沢山のモノに囲まれていると、目に飛び込んでくる情報量が多くて疲れている自分にも気付きました。人間の情報源で、視覚情報は大きな部分を占めると言います。ただでさえ仕事でストレスが溜まっているのに、家に帰ってもなんか疲れる。

ストレスがたまる→何か買う→モノが増える→ストレスがたまる。この無限ループ。

このループに気付き、ホンマに自分に必要なもの、ストレスとの向き合い方を考えた方がいいなと思い至りました。

断捨離祭り

2021年の秋くらいから年明けくらいまで、少しづつ進めてきた断捨離。2021年は断捨離祭りだったなあと思います。処分したものの一覧はこちら。

①スーツ
在宅勤務&オフィスカジュアル化によりほとんど着ていませんでした。カジュアルなジャケットやスラックスは私服として数着ありますが、フォーマルなスーツは4着を2着に半減。すべて処分することも選択肢にありましたが、スーツを着る機会が0ではない、という点で2着残しました。

②本・マンガ
昔から本は好きで、紙をめくる感覚こそ至高である協会の会員だったのですが、電子書籍を試してみて不便がなかったので、実家に置いてたものを含めてすべて処分。書籍約50冊、マンガは約300巻。某ショップでOFFしたり、フリマサイトで売ったり。たまに紙をめくる感覚は恋しくなりますが、後悔はしていません。

③棚
某ニトリで買い揃えた本棚2つと小さめの棚1つ、マガジンラック1つを処分。衣服にもつながりますが、衣装ケースも4つから半減して2つへ。部屋が2倍くらい広くなったような感覚になりました。

④衣服
1年着ていない服はもう着ない理論で断捨離。学生時代から着古しているものは、気に入っていましたがさすがに色やほつれも気になるのでこの機会にさようなら。着れそうなものは、貧しい生活を強いられている方への支援をしている知り合いへ寄付しました。全シーズントータルで、大体半分ほどになりました。あまり流行りに乗るタイプではありませんが、やはり流行り廃りはあるので、一定期間で見直すのは今後も継続。

⑤家具
折り畳みローテーブルを処分。床に座ると腰を痛めるので高さのある机へ買い替え。椅子は追加購入となりましたが、腰は文字通り体の要。在宅勤務を推奨している会社に勤めているので、作業効率も上がって結果オーライ。ベッドも断捨離を考えましたが、人生の3分の1を占める睡眠時間のことを考えて残留。

⑥家電
スティック掃除機を処分。ワンルームの一人暮らしは、クイックルワイパーとコロコロテープで十分です。
アイロン。そもそもアイロンがけは「僕の嫌いな家事ランキング」に堂々ランクインするものなので、ノンアイロンシャツしか着ていない。未使用品だったので、欲しい人がいるとのことでお譲り。

⑦昔のゲーム
DS、PSVita、ゲームボーイアドバンスSPなどのゲーム機本体。ソフトは圧倒的にポケモンが多かった。たまに懐かしのゲームをしたくなる時もありますが、その時はまた買えばよい。今遊ぶのはSwitchだけです。余談ですが、片付けしているとついつい電源つけてみたりしたくなりますよね(そのまま数時間経過する)。

⑧「思い出の品」系
色紙、写真、寄せ書きand more。色紙などは写真に撮り、写真はデータ化したりして現物はすべて処分。きっと傍から見たら冷酷な人間に見えることでしょう。でも、見返します?僕は今を生きています。

⑨食器・調理器具
なぜか増え続けるコップも最低限の数に。お皿も使用頻度が低いものは処分。そもそも一人暮らしなのでフライパンから直接食べることが多いし…。電子レンジ用の調理なべは今回処分していませんが、4年近く使っていて傷んできた感じがするので今後の使用頻度で判断。

⑩文房具・雑貨
雑貨・ライヴグッズの一部・いつか使うかもしれない紙袋も思い切って断捨離。コップと同様、なぜか増え続けるペン類もこれを機に処分。ボールペンは何かともらう機会が多いのでわかりますが、なぜ使いかけの蛍光ペンがこんなにあるのか。

モバイルバッテリー
学生時代、ポケモンGOが流行った時に購入したもの。学生時代は朝早くに家を出て、バイトで夜遅くなる時もあったので重宝しましたが、今はほぼ使っていないので処分。そもそもスマホを四六時中使っている人ではないので、そんなに充電も減らない。電池の性質上、捨てたり売ったりはできないので、某家電量販店で引き取っていただきました。

処分できなかったもの

逆に処分できなかったものは、敬愛するポルノグラフィティのCD、DVD、ミュージカルのパンフレット。これらは精神安定剤でもあるので、必要なものです。
ただ、ライヴグッズなどは少し処分しました。ライヴTシャツやタオルなども、どうしてもかさばってくるものなのですが、部屋着としていったん保留。

大きな家具家電は、元々厳選していたので継続使用です。快眠のためにベッドはステイ。家電も電子レンジ、電気ポッドは残留。もちろん冷蔵庫もあります。洗濯機は近くにコインランドリーがあるので迷いましたが、洗濯物を持ち運びたくないのでこちらも残留。

昨年買ったばかりのホームプロジェクターやアロマディフューザーも残留。使用頻度が高いし、何よりQOLが上がる。

無印の通称「人をダメにするソファ」ことクッションソファも残留。これがないと休みの日はベッドの上で過ごす時間が増えてしまうので。

カーペットが1枚だけあるのですが、こちらも現時点では残留。うちの床はなぜかすごく肌触りが良くないので、床に直接座ったり寝転んだりするのに抵抗感があるのです。ただ床で過ごす時間はそれほど多くないので、断捨離候補ではあります。

今以上に収納場所を増やさないことで、今回処分できなかったモノたちはキャパオーバーした分を処分するということにしました。

モノとの付き合い方

大断捨離祭りをやってみて感じたこと。5か条のご誓文。

①「モノを買うときは、処分の時を想定して買う」
ありきたりな表現ですが、これに尽きます。自分で言うのもなんですが、僕は物持ちがいい方だと思います。それでもモノはいずれ壊れます。
処分のことから逆算して、どれくらいの期間・頻度で使うか、ちゃんと自分で処分できるかなど、カートに入れる前に一瞬考える。処分するときにお金がかかるものもあるし、処分方法が複雑なものもあります。何でもかんでも捨てればいいというのは環境にもよろしくないですしね。

②「いつか使うかもの”いつか”は永遠に来ない」。
確かにいざ必要な時にあると便利なものは多いですが、極論ないからと言って死ぬわけではない(防災グッズや備蓄は特殊なので除く)。必要な時に必要な分を飼えばよいのです。

③「捨てる行為に快感を覚えないようにする」
掃除や断捨離って気持ちいいので、ストレス解消になります。実際僕もストレス解消のために始めた断捨離でした。その時たぶん脳内麻薬が出てるのでしょう、凝り性の方や真面目な人ほど、「断捨離依存」にならないように注意が必要だと思います。
僕も一時、断捨離が快感になって気付くと「捨てれるものがないか」を探しているときがありました。しかし断捨離はあくまで手段。手段の目的化は仕事でもやったらアカンと言われるものです。

④「収納を無理に増やさない」
卵が先かニワトリが先か・・・なのですが、収納する場所があるからモノが増えるという考え方があると思いまして、収納用品や収納を増やすためのグッズを無理に買わないようにしました。
今ある収納スペースで収まるくらいのモノしか持たない、と意識すると、無駄な買い物は減るかなと思います。これは自分の意識実験みたいなところなので、経過観察が必要。

⑤「買い物は楽しむときは楽しむ」
徹底したミニマリストを目指すつもりは毛頭ないので、買い物を楽しむときはちゃんと楽しむ気持ちは持ちたいと思います。①の通り必要性や処分方法を考えた上で。
元々貧乏性なのは変わっていないので、一つのモノを必要以上に長く使い続ける傾向が根本にあります。特に服は、古いものを使い続けるのは身だしなみという意味でイマイチだったりするので、定期的に買い替えは必要。意地でもモノを増やさないために買い物自体を控える・・・となってしまうと人生の充実度が下がる気がするので、適度に楽しみたいです。


諸行無常だから

近年、モノを持たない暮らし、最低限のモノでの生活など、ミニマリストという生き方も注目されています。断捨離を始めようと思いたった頃、僕自身「自分はミニマリスト志向なのかも」と思っていました。

ですが今回の断捨離を経て、自分はミニマリストではないなと思います。モノに囲まれていると疲れてしまうというのは事実としてある一方で、精神的な満足感を得たり、生活の効率化を図るうえで必要なモノもあるので、とにかくモノを減らすのだ、モノを持たないのだ、という意識はない。

今回大規模な断捨離をしてみて、自分にとって大事な価値観や生活スタイルを見直すことができました。一方で、凝り性な性格もあって断捨離依存にもなりかけたので、そこは今後も注意やなあという戒めもあり。

人の興味や関心は移ろいで行くものなので、欲しいもの・要らないものは今後も変わっていく。ライフスタイルだって変わっていく。その時の自分の価値観にあったモノとの付き合い方を、時々見直してみることの重要性が、今回の学びです。

と言ってるそばから、新しい春服が欲しいなあとか考えているので人間というのは業が深い。

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