/ 京都市は、湿地帯に浮かぶ、巨大な船 /
京都市内を一望できる、“ 船岡山 ”(京都市北区)。
京都の工房から見た 船岡山。
虹の下の こんもり樹が生い茂ったところが山(山頂)です。
標高112mの とても小さな山。
けれど、山のように見えている部分は、
実は、氷山の一角。
京都市内の広範囲にわたるエリアに
その岩盤(船岡岩盤)が広がっている。
・・という説があります。
船岡山から2km離れた「烏丸鞍馬口」にある、
烏丸中学の校庭には、その岩盤が露出しているそうです。
船岡岩盤のことを、
京都の歴史に詳しい方から教えてもらったとき、
私は、とてつもなく巨大な岩の塊が、京都という湿地帯に
浮かんでいるイメージが頭の中に出てきました。
風水の理想的な都市でいえば、
船岡山を 北の「玄武」とし、
山陰道を 西の「白虎」、鴨川を 東の「青龍」、
船岡山からちょうど真南にあたる
朱雀大路・巨椋池を 南の「朱雀」
・・そう考えると、ちょうどピッタリあてはまります。
疫病や地震が起こりにくい
都 に最適な場所を、必死に探していた昔の人たちは
もしかしたら、ここ船岡山からの眺望をみながら
都 の計画をたてたのかもしれません。
(ちなみに、京都タワーと船岡山は、ほぼ同じ高さ(標高)なんだそう)
とてつもなく巨大な岩盤に、
しがみついて暮らしている私たちは、
まるで空中に飛んでいるメトロポリス
“ ラピュタ ” に住んでいるみたい。
地震の多いこの国で、約1000年以上にわたり
この国を ひっぱっていった巨大な “ 船 ”。
・・などと、頭の中で妄想を膨らませて、京都に住むを愉しんでいます。
この記事は、
2015年に京都市北区のコラム(イラスト&文章)として書かれたもの
(現在はコラムがなくなって読めません)を再構成し、アップしました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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富永 大士(タイシ)
京都を拠点に、絵を描いたり、アクセサリーを作って 生活しています。
https://www.instagram.com/taishi_tominaga/ (日々のアレコレ)
https://www.creema.jp/c/aura_loco/item/onsale (アクセサリー)
この note では 画家 である私自身の体験を通して
「 観たこと / 感じたこと / 考えたこと 」を投稿していけたら、
と思っています。
タイシ 於 京都 6/16 , 2020
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