「義務教育を放棄する」ことを考える。
こんにちは、たいしです。
最近ひろゆきが取り上げたことでも話題になっている「少年革命家」こと不登校小学生YouTuber・ゆたぼん。
ゆたぼん個人や親御さんを叩く人と擁護する人という構図から、気づけば不登校の是非に関する協議に発展しており、結果的に社会問題の提起に繋がっています。
この記事を読んでいらっしゃる方の中でも、不登校に対する意見は賛否分かれるのではないでしょうか。
私の記事を通して、この答えのない難しい問題について考えるきっかけにしていただければ嬉しいです。
〈この記事を読んで欲しい方〉
○小学生・中学生
○小学生・中学生をお子様に持つ親御さん
○不登校の経験がある方
◆前提:ゆたぼんとは?
小学6年生・12歳のYouTuberです。
学校に「行かない」ことを小学生が正当化するという今までにないブランディングにより注目を集め、
登録者14万人・総再生数6000万回と一躍有名人になっています。
最近では、ひろゆきがTwitterや生配信でゆたぼん父に物申していることで、結果としてより知名度が上がっています。
お父さんが中卒で他の先生を雇っているわけではないので、最低限の勉強を受けさせているのか等が意見として述べられていますね。
◆個人的な見解①:「ゆたぼんが学校に行かない」のはアリ。
さて、ゆたぼんが学校に行かないことについては、みなさま賛否両論あると思います。
どう生きるかは本人の自由、子供に人生を決定する判断はできない、義務教育は受けるべきだ、ゆたぼんは才能があるから一律に学ぶ必要はない…。
考えつくだけでもこれだけの意見が予想できます。
私の個人的見解を述べさせていただくと、ゆたぼんが学校に行かないこと自体はアリだと考えています。
今の時代、知名度はビジネスをやる上でチート級の力を発揮します。ポジション取りを間違えなければ、錬金術に限りなく近いホワイトな方法が複数存在します。
しかし、知名度を上げるのに多くの人が苦労していることはみなさん周知の通りです。
私が頭フル回転して運営しているYouTubeチャンネルも登録者150人弱ですからね(チャンネル登録お願いします)。
それが彼はすでに登録者14万人に迫っています。例え炎上商法を狙ったものだとしても、結果が出ていますからね。
「小学校に行かない」ことと引き換えに「YouTubeで知名度を得る」ことに成功しているのであれば、リターンは十分ではないでしょうか。
これだけの結果を出せる小学生に「YouTubeを控えて学校に行け」っていうのはおかしいと思うんですよね。藤井聡太に高校卒業しとけとか、大谷翔平に大学行っとけなんて誰も言わないわけじゃないですか。
自分の経験に当てはめて物事を語り始めたら、老害の始まりなんじゃないかななんて思っちゃいます。
◆個人的な見解②:「学校に行かない」選択肢を作るリスク。
一方で、ゆたぼんに感化されるのは危険だと思っています。
ゆたぼん自身は不登校というブランディングで成功しているから良いものの、二番煎じや三番煎じが同じ結果を出せるかというと、極めて難しいと言わざるを得ません。
さらに、「学校に行かない」という選択肢を子供に用意することはつまり「学校に行かずに遊び呆ける」ことに理由を与える他なりません。
将来を見据えて物事を決定できる芦田愛菜ちゃんみたいな子はまだしも、う○こで笑う一般的な小学生にその選択肢を与えることがその子の将来にとって有益なのか、私には保証できないと思ってしまいます。
もちろん、学校に「行けない」状況の子に行けとは言いません。
ただ、他に注力すべきものがないのであれば、どんな形であれ義務教育程度は適切な年齢にて学んでおくべきだと思うのです。
ゆたぼんにここまで考えて情報発信しろとは思いませんが、彼の意見を補強する大人たちには是非とも本件についても考慮いただきたいですね。
◆個人的な見解③:「高卒」「大卒」の価値を考える。
ひろゆきが最近めっちゃ発信しているので有名な話ですが、中卒と高卒の平均生涯賃金の差は5000万程、高卒と大卒の平均生涯賃金の差は4000万程あります。
つまり、中卒でせっせと働くよりも、大学までキャッキャウフフと遊んで過ごした方が、生涯通して1億弱多く稼ぐことができるのです。
もちろん平均なので、全員が全員そうではないですよ。ゆたぼんなんて既に私より遥かに稼いでるでしょうし。
しかし、よく考えてみてください。
積立NISAでインデックスファンド買うことが賢いと言われているこの時代ですが、積立NISAで増える金額って平均年利5%で運用しても300万程度です。大学行くだけで平均4000万プラスになるって、投資として考えると非常に有益なんですよ。
「その年齢でしか挑戦できないことがあって、どうしてもそれに挑戦したい」という方以外は、可能であれば大学まで出ておいた方が良いと思うのです。
学校に行く中で色々なことに手を出して、自分の将来を固めていけばいいんですよね。私みたいに学生時代ノボーっと過ごしている人も多いので。
◆個人的な見解④:その判断に対して、誰も責任を取ってくれない。
最後に総論ですが、世論や他の大人の意見を聞いて「学校に行く・学校に行かない」のどちらの判断をしたとしても、その先育った姿に誰も責任を取ってくれません。
ゆたぼんも動画内で述べていますが、彼の人生がどうなろうと彼の責任です(私は親にも責任は発生すると思いますが、それも外野がとやかく言うことではないです)。
私たち大人ができることは、子供の将来を思って助言することだけで、子供が最終的に自分で決定したことに対しては、精一杯応援してあげることだけではないか…そんな風に思います。
アドラーもそんなことを述べていました。
おじさん的には、義務教育くらいは受けといたら?って思っちゃいますけどね。
みなさんはどのようなご意見お持ちでしょうか。ぜひコメントにて聞かせて欲しいです。
ではでは、またお越しくださいませ。