落としたら大体のものが危ない。
そんなこと誰でも知っている事ですが、商品開発の現場では「落としたら危ないかも」という理由でデザイン変更を求められることがあります。
これが正しいかどうかは置いておいて、何でも過敏に反応しすぎることが良くないと感じます。
基本的にガラスのコップでも包丁でも何でも落としたら危ないですが、本来の用途から離れたら大体の物に危険性があるってことを理解したほうが良いです。つまり、落とさなくても使い方によっては危ないってことです。
それでも「落としたら危ないかも」と言う理由でデザイン変更をしていくと、本来の用途が失われていく可能性があります。使いにくくなったり、頑丈にするために重くなったり、不格好になることもあります。
安全であることは間違いなく優先する。
その上で、何を優先するか。
それを考えるのがデザイン。
本来の用途の範囲で、想像しうる範囲で、安全を求めていったほうが良いと思います。どんなに安全性を突き詰めても、使い手次第で、使い方次第では危険が生まれるからです。
そして想像は想像でしかありません。机上の空論で終わらず、まずは実際にユーザーに使ってもらって、確かめていきましょう。
デザイン性も安全性も危険性も表裏一体です。過敏に反応しすぎず、使い手を信用することがものづくりには大事だと言えます。
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