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日本版Best the streetの実現をざっくりと本気で考えてみる。

西野亮廣(キングコング西野)の「夢と金」という本を読んだ。
この本の内容を簡単に説明すると、
・夢を実現するにはお金が必要
・お金の勉強をしないと貧困が連鎖する
という話。

筆者はエンタメ業を生業にしているから、多くのイベントやプロジェクトを達成させるためのお金の集め方やお金に対する考え方が書かれていたのだけれど、その中でもお金の集め方の具体的な方法としてクラウドファンディングのやり方が多く書かれていた。


レスリングのイベントでアメリカで行われている「Beat the street」というものがある。これは繁華街の屋外で、アメリカ代表が各国の代表を招待してオープンな会場で試合をするのだけれど、時にはタイムズスクエアのど真ん中で開催されたりと世界中のレスリングファンだけでなく、そうじゃない一般の人も巻き込んで大々的にレスリングの試合が開催されている。
いかにもアメリカらしい自由な発想だし、アメリカのレスリングの人気度、認知度でこんな楽しいことをやられたらなかなか太刀打ちできないよねという話で、人気度、認知度が高いからこそできるとも言えるけど、これを平気でやってのけちゃうアメリカはやはりいろんな意味で強いし、レスリング全体、もっと言えば国全体が豊かで元気な象徴だと思う。


このBeat the streetを日本で開催したいというのを口にされていたりSNSで発信されている人を時々に見かける。
これだけ世界中のレスリングファンを魅了し、レスリングの普及に貢献しているレスリングイベントを僕は他に知らない。
日本で実現したいというのは自然なことだと思うし、わざわざ発信していない多くのレスリング関係者も日本で開催できるなら実現してほしいし、一般人を巻き込んでレスリングが盛り上がっている様子をみたいはずだ。何を隠そう僕もそう思うしね。

というわけで日本版Beat the streetを実現する方法を僕なりに考えてみた。
最初に言っておくが、これから書くことは現場のリアルや細かいことを一切わかっていないレスリングをしている若者がそれっぽく無責任に考えた机上の空論であるということだ。
ただ、机上の空論ではあるものの、あまりに突拍子もないことはできるだけ控え、僕なりに実現できそうな仕組み、骨組みで考えてみた。
話半分で僕の妄想を読み物として楽しんでもらえたら幸いだし、感想や意見があれば伝えてくれたら嬉しい。
今は’まだ’机上の空論だけど、みんなでアイデアを出し合ったり詰めていけば、現実のものにできるかもしれないからね。


お金の問題とどこでやるのか

イベントをやる上でいきなり直面し最後まで立ち塞がる壁はお金の問題だ。
本でも再三書かれていたが、夢の実現には予算が必要だ。そしてお金は「お金を上手に使ってくれるところ」に集まってくれる。らしい。

お金の集め方は本で書かれていたクラウドファンディングを用いたいと思う。

まずは実際に実現させるためにどの程度お金が必要になってくるのか、超絶どんぶり勘定で考えてみたいと思う。

まずは会場費だ。
Beat the streetsをやるうえで絶対的な条件は、
①外で
②人通りが多い
ということ。
つまりオープンな場所である必要がある。

本家がタイムズスクエアでやってるから日本版も最終的には渋谷のスクランブル交差点を目指したいところだけどいきなり実績なしでそんな場所でやれるわけないし、そもそも予算の見当もつかない。
となると現実的に実現可能そうなのは、よくイベントが行われている駒沢公園の中央広場とかがいいんじゃないかと思う。駒沢公園の休日であれば一般の人が散歩に来ていたりランナーが走っていたりと活気があるし人も多い。
フリーマーケットなども頻繁に行われているイメージがあるし、その時に中央広場の一部を貸してもらって開催すれば人がいる状態で開催できる。

となると会場費がいくらかかるのか。
残念ながら僕には見当がつかない。毎度のことながら。

調べろよ!という話ではあるが、こんなことを考え始めたのも昨日のことだから許してほしい。どんぶり勘定でいかせてもらう。

場所は準備の日程も合わせて2日は借りたい。
安く見積もって1日150万でも場所代だけで300万はかかる。

そのほかマットを運ぶ手段であったり、演出のための費用や広告費など考えてるとまだまだお金がかかりそうだが、とりあえずクラウドファンディングの目標金額を500万に設定したい。

500万円で駒沢公園は無理なのかもしれないけど、500万円あれば場所のランクを少し落とせば開催はできるんじゃないかと思う。
実際に集めることができて実現の可能性が濃厚になればレスリングを応援してくれる大型スポンサーがついてくれたりポジティブな循環が生まれるかもしれないしね。


クラウドファンディングの具体的な返礼

では資金を集めるうえで、クラウドファンディングでどのようなリターン(返礼品)を用意するのかを考えてみたい。

クラウドファンディングのリターンで、あるあるなのがTシャツなどのグッズを返礼品として還元するものだが、はっきり言ってグッズを作っている金銭的な余裕はないし、お金は全て大会の実現に使いたい。
大会の実現のために集めたお金でグッズを制作、譲渡し予算やリソースを減らしていては本末転倒だし、お金を払ってくれた人も大会の実現を望んでいるわけでグッズが欲しいわけではないはずだ。
グッズが欲しい人のためのグッズは別途用意して買っていただき、クラウドファンディングで集めたお金は全て大会の実現に使えるようなラインナップを考えてみた。

①20万円 ×10  大会後のバンケットに参加する権利+ステッカー
②10万円 ×20  大会後のバンケットに参加する権利+ステッカー
③2万円 ×25  S席+選手と写真撮影+ステッカー
④1万円 ×60  A席+選手と写真撮影+ステッカー
⑤5000円 ×60  B席+選手と写真撮影+ステッカー
⑥任意の金額   感謝

汚くてごめんね

①、②、⑥は、とにかくこの企画を面白いと思ってくれて実現させるために応援してあげるよ!という大人をターゲットにしている。
レスリングファンというよりは企画や情熱に面白いと思ってくれる人をターゲットにしているのであまり窮屈にならない程度に特別感が出るようには工夫をしていきたい。多分最前列で見るより友達と喋りながら観たいだろうし、競技をガッツリ観たいと言うよりはバランスよく良い環境で楽しみたいはずだ。

正直ここが集まらないとこのクラウドファンディングは達成できない。
ここにお金を払ってくれる人は返礼品や見返りが欲しいわけではなく、企画側の情熱や思想を応援してくれる人たちだ。
情熱を持って真摯にこの企画と向き合うこと、日本のレスリングをもう一段上のステージに持っていきたいという思いが伝われば決して不可能な数字ではないと思うし、レスリングに対して同じことを思っている大人も多いはずなんだ。

③、④、⑤はレスリングファンに向けたラインナップだ。
レスリングを良い席で見てもらい、お気に入りの選手と写真を撮っていただく。あらかじめレスリングを知っている人向けの商品で、レスリングファンや選手の家族になるんじゃないかと思う。
正直買わなくても試合は観れるし、オープンな会場で無料で観れるのがこのイベントの醍醐味なのだが、それでもお金を払ってくれる人はこの企画を応援したいという気持ちだと思う。そういった協力者のおかげで無料のイベントが成り立つわけだ。
返礼品としてのグッズというよりは、協力者の証としてそれぞれにステッカーを送り、実現を後押ししてくれた仲間として感謝をしたい。

これらのラインナップで全てが達成できれば合計で540万円が集まることになる。

リターンに関してはエスコートキッズを選べる権利とかあっても面白いと思うし、MAMOなどのレスリングのブランドがグッズに関わってくれたら最高だろうし、自治体などが協力してくれたりしたらめちゃくちゃ面白くなるだろう。

当然もっとたくさんの工夫が必要であることは間違いないし実現可能かはわからないが、動き出したらできちゃうんじゃね?と思ってしまいそうになってしまう。

改めて言うけどこれは机上の空論だ。
昨日の今日考えたアイデアだから面白半分で聞いて欲しいんけど、読んでて面白くないか?僕は書いてて面白くなってるぞ。


選手をどうするか

選手は全日本で活躍する大学生や社会人で試合をするのがベストだと思う。
企画力や営業力があったとしても肝心の試合が面白くなければ意味がない。企画力や営業力は商品力あっての話であって、商品力あってのマーケティングだ。

ただレスリングは現時点ですでに、知っている人からすればめちゃくちゃ面白い。
特に日本のトップどころは世界でも引けを取らないレベルにあるし、女子であれば間違いないく世界一だ。

世界一の実力を持ってしても我々日本レスリングは外に向けての発信に苦戦している。
この流れを変えるためのイベントなので選手はなるべく一流の選手を用意したい。そもそもレスリングファンがワクワクしない企画に、一般の人が興味を持つわけがないからね。

となると重要なのは選手や所属先への交渉だ。
ここは慎重かつ丁寧に行わなければならない。

お金の問題が絡むとトラブルは起きやすい。
アマチュアスポーツは指導などのほとんどの場面が、善意によって無料や安い金額での報酬で行われており、それが長い期間定着してしまっている。
人によってはスポーツをビジネスとして使うのを好ましく思わない人もいるだろう。

ただこれを続けていては業界全体が痩せ細ってしまうし、貧しい環境では新しく良いものは生まれにくい。

ビジネスとしてのレスリングというよりかは、スポーツ産業としてのレスリングをアメリカレベルにまでとは言わなくても、今より上のレベルへ押し上げ、業界全体として活気のあるものにしていこうというアプローチでやっていく必要があると思う。

また、出場してもらう選手にはスターになってもらわなければならないし、企画側はスターにしなければならない。
優れた業界には優れたタレントがいるし、どのアマチュアスポーツであってもブームが起こるときには優れたタレント力を持ったそのスポーツの代表選手がいる。

卓球の愛ちゃんやスケートの浅田真央のような選手を誕生させることができれば、たくさんの人に競技を見てもらえるし、見てもらえるようになればレスリング自体の面白さを知ってもらえるし、他の選手のことも知ってもらえるはずだ。

そして、こういう選手を定期的に継続して作っていけるように業界全体で努力をし、取り組むことで良い循環が生まれるだろう。そうすれば子供たちに今よりもレスリングが夢を与える環境になっていくだろう。

オリンピックで何個金メダルを取っても一過性の火柱であれば長期的な発展には繋がりにくいことはだんだんとわかってきていることだからね。

話が少しずれてしまったが、トップ選手を起用して話題性のある良いものを作ることが大事だと思う。これでうまく回ればそのうち海外の代表チームを呼んだりできるようになるかもしれないしね。


妄想の感想

とりあえず僕の妄想はこの辺にしておこうと思う。
現実的か現実的ではないか、数字がいかに見当違いかは置いといてアイデアを考えている時間は割と楽しかった。
今すぐ実現できることではないが、多くの人が望んでいることではあると思うし、いつか現実のものになれば嬉しいなと思うので素人のアイデアをここに記しておく。

そして僕自身肝に銘じておきたいことがある。
それはアイデアには何の価値もない。成功したいなら行動しろってことだ。
これはドラゴン桜の作者、三田紀房さんの「インベスターZ」という作品でのくだりなんだけどTwitterで流れてきてその通りだなと思った。

今の僕は選手としての活動が最優先だからこれをやろうとは思うわないし、20万円や10万円の商品を何件も捌けるような人脈も影響力も足りていないからそもそも論ではあるのだけれど、やはり動くことが大切で頭で考えてるだけでは現実世界は変わらないんだ。

今回に関してはこんな妄想を5000文字近く書いているわけだから、「行動した」に1ミリくらいは入っても良いのかなと思わなくもないし、これを読んで誰かが行動してくれても別に構わないしむしろ嬉しいことだ。


最近のレスリング界には、レスリングを盛り上げようと頑張っている人が多い。
レスリングの魅力を写真やSNSでアピールしてくれているRIZINカメラマンや、関西でレスリングの普及に貢献しSNSで積極的に発信されているマグロ大学のAさん、写真や文章でまさにこれからレスリングを盛り上げようとしてくれている大学の同期など挙げ出したらたくさんいる。

彼らは選手のためにというよりは、純粋にレスリングが素晴らしいものだから知ってほしいと思ってやっていることだと思うけど、選手としてありがたいし素晴らしいなあと思いながら感謝して、選手としての活動に励んでいきます。

3日後は東日本学生リーグ戦。
そして1ヶ月後は明治杯。

1日1日を大切にやっていきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。こんな記事で最高文字数を更新してしまいました。
僕の妄想に対する感想を是非聞かせてください。お待ちしています。










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