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"Why"に気づいた日 - 死ぬ気でやろう、死なないから

はじめに

はじめまして、RECERQAでフロントエンドリードを担当している後藤と申します!
入社して約1年が経ち、今更ながら入社エントリを書いてみました。

自分はこれまで2、3社でキャリアを重ねてきましたが、そこではいちエンジニアとしての視点で技術と向き合ってきました。もちろん多くの学びはあったものの、システムの本質的な価値や、技術が生み出すビジネスインパクトまでは、正直あまり見えていなかったんですよね。

RECERQAに入社して約1年、その視界が少しずつではあるものの広がってきました。技術の先にある本質的な価値との向き合い方が、これまでとは全く違う。その中で感じたことを、今回は共有させていただこうかなと思います!

弊社代表取締役 梅田さんとの出会い

縁あって梅田さんとお話しさせていただく機会があり、遥々東京から名古屋まで足を運んでいたけることに。
プロダクトのこと、技術のこと、キャリアのこと、そして会社の未来について・・・気付けばしみったれた喫茶店で2時間近くお話ししていたことを今でも覚えてます(笑)
話を重ねるうちに、その圧倒的な情熱やビジョンの大きさに、どんどん引き込まれていっちゃいました。

「この人の会社で働きたい!!!絶対に!!!」

その思いは、単なる直感じゃなくて確信だったんです。技術の先にある本質的な価値を見据え、それを爆速で形にしていく。そんな世界に、強く惹かれたのをめちゃくちゃ覚えてます。

そしてこの出会いが、自分の開発者として、仕事人としての価値観を大きく変えることになっちゃうんです。

想像を超える開発現場との出会い

入社してすぐに衝撃を受けました。これまで経験したことのないスピード感。まさに激流。
そして、ユーザーとの驚くほど近い距離感。まさにゼロ距離。

朝のMTGで出たアイデアが、その日のうちにプロトタイプになっちゃう。ユーザーからの生の声を聞いて、すぐさま改善を重ねていく。これまでの「普通の開発現場」の常識が、ここでは全然通用しなかったんです。(笑)

やっぱりスピード感やばいって(良い意味で)

「これ、いつまでに必要ですかね???」

「今日の夕方までに形にしよう!(即答)」

「!?!?!?!?!?!?!?(愕然)」

そうなんです。普通の開発現場なら、要件定義、設計、実装、テストと、それなりの工程を経るはずですよね。
でも、この会社では違うんです。

アイデアが出たら、すぐにコードを書き始めちゃう。議論しながら形にしていく。そして本当に、その日のうちにプロトタイプが動き始めるんです。
少人数のチームで、とにかく速く、でも手を抜かず開発を進めていく。

モダンな技術スタックで、複雑なドメイン領域に切り込んでいく。でも、それ以上に驚いたのは、このスピード感だったんですよね。
アイデアと実装の距離が、驚くほど近い。

何も理解していないワタシ

ジョイン直後から、OCRやSCMなど、次々と重要なプロダクトで開発を担当しました。自分にとっては過去に一切携わったことのないドメイン領域でもあり、チャレンジの連続です。
わんこそばのように出てくる新しい機能を要求されたスピードで実装するたび、達成感を感じていました。

スピード感にはそれなりに自信があり、要件が来たら即座にコードに落とし込み、どんどん形にしていく。
「もしかして俺、思ったよりやれてるんじゃね???(ワクワク)」
何も分かっていない自分はそんなことを思っていました。(お手本のようなダニング=クルーガー効果)

『Why』が足りないってことなんです

とある日のMTG中、経営陣から投げかけられた言葉に、浮き足立ったダニング=クルーガーな僕はぶちのめされました。

「こんな感じでどうっすか???(自信満々)」

「ユーザーが何を求めてるのかって、ちゃんと考えれてる???」

「HowじゃなくてWhyが全然足りないんだよなー・・・」

メガトンパンチを喰らい、ハッとしました。
自分では「Whyの観点も意識している」つもりでした。でも、実際には表面的な理解に留まっていたんです。
あゝ浅い。

技術的にどう実装するか(How)は説明できても、なぜその機能が必要なのか(Why)という本質的な価値を説明できない。
その現実に、終わりを感じつつ始まりも感じました。
そして後藤は動き始めます。

「死ぬ気でやろう、死なないから(笑)」

「スタートアップならではの劇的な忙しさの中で、爆速開発しつつ本質的な価値を見極められるように」
相反するようにも思えるこの課題に、今では毎日死ぬ気で向き合ってます。
正直結構キツい。でも、全然死んでないんですよね(笑)
むしろこの課題に向き合えていなかった時の自分を振り返ると、その時の方が「死んでたなぁ」と感じます。

朝に出たアイデアを夕方には形にする。それはそれで大切な強みです。でも、同時により本質的な問いかけも忘れちゃいけない。
「これは誰のために必要なのか」「どんな価値を生み出せるのか」
この問いに死ぬ気で向き合わないと、本当の意味で価値のあるサービスは絶対に作れないと思えるようになりました。

まだまだ全然できていません。「Why」の問いかけに答えられず、立ち止まることばかりです。もはや立ち止まるどころかしゃがみ込んでいるまであります。(笑)
でも、これってめちゃめちゃ大切な経験だなと。
死ぬ気で喰らいつく毎日に、時にはヘコタレそうになる。でも、その分だけ確実に強くなれてるはずです。
最高ですね。

これまでと、これからの話

入社から今日までの約一年で、すでに自分の価値観は大きく変わりました。技術はもちろん大切です。でも、それは手段であって目的ではない。当たり前のことかもしれませんが、RECERQAで働いて初めて、本当の意味でそれを理解し始めることができたのかなと。

「Why」に向き合えば向き合うほど、時にはしゃがみ込むくらい悩むこともある。でも、その分だけ技術の先にある本質的な価値が、少しずつ見えてきています。

これからも、爆速開発のスピード感は大切にしていきます。
でも、同時により深く本質的な価値について考える。その両立に死ぬ気でチャレンジし続けることで、技術を通じてより大きな価値を生み出していけるエンジニアになれると信じています。

死ぬ気で向き合う毎日。でも不思議と死なない。むしろ、一歩一歩着実に成長できている実感があります。きっとその先には、想像もつかないような素晴らしい景色が待っているはず。
そう信じて、これからも死ぬ気で走り続けます✌️

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