書籍化作業を一太郎でやってみた 改稿編①
初稿が書き終わったら、改稿ですね!
ここら辺から、書籍化作業っぽくなってまいります。
web版の初稿をお渡ししたら、出版社の担当さんからコメントをいただきます。
ちなみに、「道後温泉 湯築屋」については、ほとんど書き下ろしペースで書いていますが、web連載作なので続きについてプロットの相談をあまりしていません。
フワッと「次は、こういう話にしようと思います」とお伝えして、「問題ないので早く書いてください^^」という感じのやりとりで、次を書きます。
※たぶん、出版社や担当さんによって方針違うし、プロットも「困ってます!!」って伝えたら、相談に乗ってくれるよ!※
プロットの書き方などは、本稿には関係ないのでまた機会がありましたら。
ということで、ドキドキの初稿に対してのフィードバック。
タイノエさんの場合はこんな感じで注釈コメントがつきます。あと、メールにも全体の感想のようなものがつきます。
※担当さんによってやり方違います※
手書きで赤字のコメントが入った画像が送られてくることもあれば、メールに箇条書きの意見が来ることもあったり、お電話で懇々と話しあったりすることもあり。
だいたい、データのやりとりはWordとPDFが多いです。
txtデータでやりとりする作家さんもいらっしゃるようです。※それぞれ※
ちなみに、担当さんが一太郎を使用していたり、ビューアーが会社のPCに入っている場合は、一太郎で入稿OKだったりします。
データ形式を確認すると無難かもしれないけど、たいてい、作者側にあわせてくれるらしいです。
タイノエさん、1巻のときにWordのバージョンが古くて、互換性の関係から担当さんからのコメントが一切読めない不具合がありました。ちゃんとお伝えしたら、PDFファイルでコメントをくださった……感謝しかない。
一太郎はファイルの保存形式を選択できまして、こちらから原稿を送信するときはWordに変換しています。逆にWord→一太郎への変換もサクッと行えます。書式ズレもないです。
最初の打ち合わせで、使用しているワープロソフトも聞かれたりもしました。txtでも受けつけてくれるので、スマホやポメラで執筆する人もデータのやりとりは問題ないです。
わたしはページ数や紙面のだいたいの見え方を確認したいので、ワープロソフトが好きです。
文庫の場合は10万字あれば1冊になりますが……様式に落としたらページ数が薄かったとか、あるあるで……。
「ここは、こうしたほうがいいですよ」
「表現が微妙なので直してください」
「あ、ここ誤字ですね^^」
指摘に対して、「はい、わかりました」と直したり、「その設定は既刊で開示済みなので新刊で変えることはできません」「そこ直すなら、こんな感じはどうでしょう?」「いやいや、ちょっとその指摘はナイから顔貸して」など、殴……話しあいによる調整を行ったりします。
埒があかないからお電話したりすることもあります。
1巻のタイトルは血みどろのデスマッチで決めました。編集さんは意外とアクティブで体力もあるので、もちろん、わたしは指先一つで消し飛ばされました。編集さんは選ばれし勇者がなれる職業です。世界を救うのはアベンジャーズではなく、ヘンシューサンです。シュッパンシャーは人類最後の砦。
※編集さんは基本的に温厚で優しいです。殴りあうことなどありえません※
そういう感じで、「○○日までに改稿してください^^」と締め切りが設定され、それまでにがんばる感じです。(この間に細かく改稿締め切りが設定され、何度も改稿することもあります)
推敲(原稿の見直し)もこの段階で、なるべく終わらせます。
不安なことがわいてきたら、早めに相談したり確認したりします。
「最近太りました。いいダイエット法ありませんか?」
という相談には、部活の練習のようなトレーニングメニューで返してくれます。編集さんは、きっとみんな腹筋が割れている。ちゅよい。
※これに関しては本当にあったやりとりです※
スケジュールは編集さんが全部組んでくれます。
刊行予定が決まれば、そこから逆算して「○月末までに初稿ください」「○日までに改稿ください」「2回目の改稿締め切りは○日です」「○月○日が校了です」と教えてくれます。
難しい場合は要相談!と、必ず言ってくれるので……
黙って締め切り破っちゃダメ、絶対
無理なときは絶対に相談しましょう。
自分だけではなく、編集さんも死にます。
あれ? 今回、一太郎あんま関係なかったな!!!
【前回までの記事】
・書籍化作業を一太郎でやってみた 序
・書籍化作業を一太郎でやってみた 初稿編①
・書籍化作業を一太郎でやってみた 初稿編②