
『法句経』ダンマパダ - ブッダ 真理のことば⑲【 第3章 心 】~英知ある人は常に冷静である~
33 心は、動揺し、ざわめき、護り難く、制し難い。英知ある人はこれを直くする。──弓師が矢の弦を直くするように。
(岩波文庫:ブッダの真理のことば 感興のことば 中村元訳より引用)
心は、動揺し、ざわめき、護り難く、制し難い。
このような心の状態は、私たちの日常生活においてもよく経験します。しかし、英知ある人はこれを直くすることができます。
お釈迦様の言葉にもあるように、弓師が矢の弦を直すように、心を制することは可能なのです。
心が動揺し、ざわめくと、私たちは冷静さを失い、思考が混乱します。その結果、誤った判断や行動をとってしまうことがあります。
しかし、英知ある人は、そのような状況でも冷静さを保ち、心を直す方法を知っています。
彼らは自己制御をし、冷静に状況を判断することができるのです。
弓師が矢の弦を直すように、心をコントロールすることは簡単なことではありません。
しかし、練習と努力を重ねることで、自己管理のスキルを身につけることができます。
心を直すことは、精神的な成長につながります。
心は護り難く、制し難いと言われるかもしれませんが、私たちはその力に打ち勝つことができるのです。
心の安定とバランスを保ちながら、より豊かな人生を歩んでいきたいと思います。
心をコントロールするためには、日々の瞑想が重要です。
瞑想は感情の浮き沈みをコントロールしやすくし、心を静かにすることができます。
瞑想を通じて、自分の内面を深く観察し、自己の思考や感情に気づくことができます。
自分の内面をしっかり見つめることで、ネガティブな思考のパターンを見つけ、改善することができます。
自制心を鍛えることも重要であり、情欲の誘惑に負けないようにするためには、自己管理能力を高める努力が必要です。
瞑想を通じて心を静め、内面を見つめる習慣を身につけることで、自己コントロール力を向上させることができます。
常に自己を見つめ、心を静かに保つことが、心のコントロールにつながります。