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カツセマサヒコさん新刊ブルーマリッジ

まさかの半日で読了。
読書感想文みたいな私の反省文です。

結婚。きっともう少し後なのだろう、と思っています。いや、思っていました。この人と結婚する気がするって思って一目惚れして同棲までしてた人と別れて、結婚願望というものがなくなって、残り1年くらいできっと死ぬんだろうってずっと思ってました。結婚したから幸せになれるとか、結婚しないから不幸だとか、そんな言葉が世の中には溢れてて、もし今ここでプロポーズされて直ぐに返事が出来る気もしないし、きっとこのまま終わっていくんだろうって今でも思います。男だから、女だからっていうのが段々と言うのがタブーな社会になっていく中で、なにが正解でなにが不正解なのかよく分からなくて、たぶん正解なんてないようなもので。でも、案外身近なことなのだと思いました。結婚も離婚もどっちも幸せになることだとしたら、もっとよく分からなくなって、でも、結婚って2人の問題にすぎないのだと思いました。もし、結婚することがあるとするのなら、2人で2人だけでゆっくり悩んで2人だけの道を歩きたいと思いました。

もうひとつ。この作品で思ったことです。深く刺さって抜けない棘みたいな感覚に近いです。とにかく痛い、加害者と被害者について。

自分では気づいていなかったり、忘れてしまったりしている、誰かを傷つけているという事実に目を背けて逃げ続けている自分になっているという恐怖に近い嫌悪感が襲ってきました。やられた側はずっと覚えて忘れようとしても時折襲ってくる事実を、した側は都合のいいように解釈して何事もなかったかのように生きているという現実を叩きつけられました。自分自身、誰かの些細な一言で心の病気になって5年以上今も悩まされていたりして。でも、今の今まで忘れていたちょっとした言動が相手を傷つけていたり、そんな過去の過ちを思い出しました。そんな中飄々と生きている自分に腹が立ちました。被害者ヅラして自分がしたことに関しては目を背けて、かなり都合のいいようにしてるんじゃねえと、読了して直ぐに反省会が頭の中でぐるぐるとしています。今夜は、気持ちよく寝付けそうにないです。多分、謝っても許されないことばかりしてきたと思います。誰かのトラウマになるようなこともしてきたと思います。この反省会、きっと当分行われると思います。この作品を読んで、自分がどうすべきであるかどう人と関わっていくべきかよく考えたいと思いました。

上手く言葉に出来ないのがもどかしい、自分の痛いところを突かれていて苦しい、とカツセさんの作品では毎回思わされている気がします。加害者にならないように。そして、被害者ヅラばかりして悲劇のヒロインぶってることのないように。自分に向き合うってかなりしんどいことで、きっと物凄く苦しいけど、もっと周りの人を大切にしようと思いました。自分の一言が誰かの被害にならないように。そんなことを、再認識させてくれるような作品でした。

もし読んだ方がいれば感想、差し支えなければ聞かせてください。読もうとしている人は、頭痛覚悟で。

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