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椎間板ヘルニア手術日記6日目 手術当日

トップ画はメンタル細い系の人が入院したらSNSに上げる構図です。

朝起きて今日は調子が悪い日だとわかる。
いつもは楽なトイレまでの移動でも痛む。
けど今日は手術だから痛み止めはリリカしかでない・・・

絶食で、その代わり朝食代わりにアクアソリタという経口保水液を1本飲んでくださいとのことで、飲むがポカリの爽やかさがない版?塩気が少し強い?そんな味。ドレッシングと飲み物の間のような、ドレッシングが野菜の水気で薄まったものを口に入れてるような味。

アクアソリタ


昔風邪で高熱がでたとき経口保水液をネットをみて砂糖と塩を計って作ったことがあってそれがすごくまずかった。それの味を思い出した。
これがエネルギーになって手術で消費するパワーを引き出してくれるんだと思うと、頑張れ水分!という気分になる。

手術5時間前、麻酔科の人がきて最終の打ち合わせ。
ミスがないように念入りに確認する。少しでもリラックスしようと好きなアロマを選ばせてくれる。デュフューザーはないので私達が扇いで匂い送るだけなんですけど笑 とハニカム麻酔科の人は20代前半に見える。
もう年下が当たり前のように人の命救って、命燃やして戦ってくれてるんだと頭の上がらない気持ちになる。入院して度々感じる。自分はそういう人が安らげるような、楽しめるような作品を作っていきたいと初めて思った。


薬剤師の最後の確認。2リットルの点滴の中に栄養とか痛み止めとか全部入れてくれるらしい。
その後装具屋さんがオーダーメイドしていたコルセットを持ってきてくれる。
一人が腰椎のヘルニアを除去する手術をするために何人何十人のエキスパートが、真剣に仕事をしてくれていると感じる。僕はこの人達に、この社会になにを恩返しできるのだろうと考える。

家族が来てくれる。手術着に着替えて一応記念撮影。
緊張しながら待つ。手術に対する不安は全く無かった。
ただ手術してこの痛みが取れるかどうかが不安で仕方ない。
また普通の生活に戻れるのか。ネットをみても椎間板ヘルニアは手術をしても治らないや、悪化、再発という話が嫌というほど出てくる。
けどもう手術しか希望がないし、決めたことだし、自分の気持ちでどうなるわけでもない。不安になるのも落ち着いてただただ時間が流れていった。
そして30分押しで手術室へ。

手術室まで車椅子で行く。手術室のある部屋はワンフロアまるごと手術専用フロアになっており、3つ4つのでっかい部屋に区切られている。白色や銀色しか目に入らず宇宙ステーションのようだ。
執刀医の先生がさらっと顔を出す。相変わらずクールで落ち着いている。

手術室に入ると5人くらいが出迎えてくれた。麻酔チームのようだ。
手術の同意書の確認。手術台に上がり各計器がつけられていく。手術台は電気カーペットのように温かい。麻酔がある時代で良かったなど雑談する。
そのうち麻酔を入れるから腕がピリピリとかじんわり痛くなってきたら聞いてる証拠ですから安心してくださいねー。という声を最後に気がつくと病室に帰っていた。
術後意識があるかの点検などをしたらしいが全く記憶にない。本当に不思議な体験だった。
デュフューザーの香りもBGMも確認する暇がないまま終わってしまう。一番いいことなのだが。

いつもの病室のベッド。家族がいる。酸素マスクが着いていて、喉が痛くて痰が無限に出る。呼吸器をつけていた名残らしい。カテーテルも入っているらしい。背中の傷口からドレーンもでているらしい。意識が朦朧としてよくわからない。家族とはなしたり写真を取ったり、摘出したヘルニアのホルマリン漬け?を見せてもらったりした。

意識が回復してきたのは2,3時間後だったと思う。
カテーテルが足を動かすたびに痛む。
後でわかったことだが、カテーテルが手術後仮固定のままだったため、太ももに軽くとめてあっただけだったかららしい。
コレが原因で丸一日痛みや尿意に悶える1日を過ごした。


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