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「重要な仕事は"自分のベストタイム"で処理する」習慣
「人間の頭脳の働きが最もピークになるのは、午後10時~午後3時だ」と言われています。
しかし、人それぞれ違うはずです。
人によっては、それが昼過ぎだったり、夕方の5時からだったりします。
また、夜の仕事に従事している人なら、深夜の12時が目モアタマもハッキリしているかもしれません。
ですから、10時とか3時がベストという背越は、一般的なサラリーマンや学生を対象にしてのことだと思います。
彼らの起床時間(朝の7時とか8時)から導き出されたものなんでしょう。
たしかに、1日のうちで頭脳の働きが活発になる時間帯と、そうでない時間帯とがあると思います。
「自分のベストタイムはどこにあるのか」をシッカリとつかんでおく必要があるということです。
谷間にある時間帯はさきほど重要でない仕事、たとえば書類の整理とか電話するとかの時間に当てる。
そして、自分の「ベストタイム」にはもっとも重要な仕事を当てる。それが理想だと思います。
と同時に、自分のベストタイムは他人に邪魔されないような工夫をしておく必要があります。必ずしも、理想通りにいくとは限りません。しかし、こうすれば、仕事の能率はいままでの数倍はアップするはずです。
物理学で「慣性の法則」というものがあります。「静止している物体は、ほかから別な力を加えない限り、ずっとそのまま静止している。動いている物体も、ほかから別な力を加えない限り、ずっといままでの動きを続ける」というのが「慣性の法則」です。
私たちの仕事や勉強についても、この法則が当てはまります。
「現状はよほどの苦痛でなければ変えることを敢えてし得ないものである」これは夏目漱石の「日記」に記されていた名言ですが、慣性の法則を人間に置き換えてみましょう。
すると、次のようになります。
「いままでのその人の動き(行動習慣)は、ほかから別な力を加えない限り、その人はずっといままでと同じ動きを続ける」