【アーサー・C・ブルックス】 人生後半の戦略書【読書感想文】
この本は「人生の下り坂との向き合い方」を教えてくれる本です。
30代後半から50代前半にキャリアが落ち込み始める
どんな仕事であれ、ほぼ例外なく30代後半から50代前半にキャリアが落ち込み始めます。
私たちのパフォーマンスも20代でピークに達して遅くとも50代前半に落ち込んくることはすでに決まっています。
人のパフォーマンスの衰えは、意外なほど早く訪れます。これが現実です。
「もっと」という病
今まで仕事で多くの人から必要とされてきた人ほど、能力がオチてパフォーマンスが下がってしまうことを
うけいれられなくて、若い頃のように「もっと上に」「もっと稼ぐ」という病にかかってしまいます。
これは若いときに活躍した人ほど陥りがちです。
人生の後半になり、仕事のパフォーマンスが低下して、職場で尊敬されなくなったときに必要になるのは人間関係です。
本来であれば人生の後半に備えて、仕事を抑えて、しっかりと職場以外の人間関係を投下しておくべきです。
実践者から指導者へと仕事を変えるとき
ピークが終わり、凋落する前に実践者から指導者へと仕事を変えておくことです。
1つだけ歳をとって優れている部分があります。それが経験です。
経験を誰かに教えるという立ち位置にうまく飛び乗るといいわけです。
人生の後半に備えて、職場以外でわけもなく会える友だちを作っておく
中年期以降の幸福に大きく影響する1つの要素が多くの友だちがいることになります。
とはいえ、高齢者になってからいきなり友だちを作るのは難しい。
そのため、老後に備えて仕事を控えめにして、徐々に友だちを多く作っておくが最適解です。
実際に多くの親友がいるほうが幸福度が高いことが研究で証明されています。
時間がないから人間関係を作れない
仕事中毒の人は時間をすべて仕事に使うことから友だち関係をうまく作れない状態です。
死の間際になって「もっとたくさん働けばよかった」「あと1日だけ働きたい」という人はいません。
これを理解すると優先順位を変えられるかもしれません。
「弱くない」ふりをやめる
友だちを作るときに、自分はよくわないぞという虚勢をはればはるほど人を遠ざけてしまうからです。
男性はプライドが高い人が多いから、なかなか友だちができづらいのかもしれません。
だが自分を大きく見せてもイキがっててもモテないし、友だちもできません。
とにかくプライドを張らずに、自分の弱い部分やナイーブな部分をさらけ出すと人から好感を持たれるし、なにより馴染みやすくなります。
無防備で素直に弱みを見せられる人のところに人は集まってきやすいわけです。
仕事を減らして誰かと趣味を楽しむ
幼馴染やどう休止絵と違って、趣味が同じ友だちは趣味が変わらない限りはずっと繋がっています。
だから趣味をベースに新しい友だちを作ることがいいわけです。
昔の友達に声をかけてみる
もしあの人ともう一度あってみたいなと思う場合や
自分が悪いことをして疎遠になってしまった場合は謝罪を込めてLINEでもしてみるといいわけです。