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【クリスチャン・ブッシュ】セレンディピティ 点をつなぐ力【読書感想文】
なぜ、あの人に幸運が多く訪れるのか知りたい
一流の人の思考法を知りたい
人におすすめです。
セレンディピティとは
セレンディピティを生み出す最大の目的
予想外の事態での積極的な判断がもたらした、思いがけない幸運な結果のことです。
セネカは幸運は準備と好機が重なったときに生まれると言っています。
セレンディピティの3つの類型
アルキメデス型
ポスト・イット型
サンダーボルト型
アルキメデス型は、すでに知っている問題、あるいは困りごとが解決するのですが
その解決策は予想外のところで生まれるのが特徴です。
ポスト・イット型は、問題を解こうとしていて、全く違う、もしくは存在するら認識していなかった問題への解決策を偶然見つけることです。
サンダーボルト型は、問題の解決策を探してもいない、意識的努力がまるで行われていない状況で起きるものです。
そこから新しい機会が生まれたり、それまで誰も認識していなかった、あるいは解決しようとしていなかった問題への解決策が生まれます。
セレンディピティ・マインドセットを習得する
セレンディピティの3つの特徴
ある人に急に予想外のことが起こることです
トリガーを結びつけることです
ある事象は予期せぬものであるということです
ここで重要なことは、予想外の出会いや情報の価値を認識し、活用する能力です。
セレンディピティ・マインドセットと適切な状況を組み合わせることで、セレンディピティの育つ「セレンディピティ・フィールド」は豊かになります。
セレンディピティの可能性を封じてしまう4つのバイアス
セレンディピティへの最大の障壁は、先入観です。
セレンディピティの可能性を封じてしまうバイアスになります。
予想外の要因の過小評価
多数派への同調
事後合理化
機能的固定化
予想外のこと、ありそうもないこと、とんでもないことはしょっちゅう置きます。
重要なのは、それが有益なときに気づくことができるのか、それをつかんで育むことができるかです。
同調圧力はセレンディピティの芽を摘むこともあります。
それが予想外の出来事を無視、もしくは軽視する姿勢、権力争いなど不健全な集団力学の原因になるからなおさらです。
事後合理化とは、すでに起きたことにどのように意味づけするか、そのプロセスのことです。
わたしたちは過去の出来事をストーリーとして組み立てるとき、モデルをつくって細部や偶然性は無視します。
機能的固定化とは、あるツールを日常的に使う人
あるいはそのツールが特定の方法で使わているのに慣れている人は、それをまったく別の方法で使うのかを想像するのに心理的ブロックがかかりやすい人です。
点と点をつなげる方法
潜在的トリガーの種をまく
インキュベーション期間
インキュベーション(培養)期間のためには、粘り強さと知恵が必要となってきます。
当初はつながりに気づかない、心の準備ができていない
あるいはそのアイデアに重要性を見出せないという場合もあります。
何かを意識の片隅においてから「突然の気づき」までの時間になります。
たいてい5分から8時間程度
ひらめきやつながりの本当の起源はよく忘れられている、あるいは追跡不可能なものです。