【ドリー・クラーク】ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために 【読書感想文】
この本は「長期的な目線で物事を考えることの大切さ」を教えてくれる本です。
長期目線になるには、忙しくするのをやめて、じっくりと考える時間を作らなければならない
短期目線というのは「今だけ楽しければいい」という道を選ぶ原因です。
仕事に追われて自分の時間がないことだからです。
そのため長期的に物事を考えることができないわけです。
例えるなら全速力で走りながら物事を考えることができないのと同じです。
ではなぜ?短期的に考えるのか?それは忙しくしているからです。
とにかく、忙しくしておけば人生のいくつかの問題を直視しなくていいわけです。
「結婚するのか、子供を作るのか、自分の成し遂げたいこと、やりたい仕事、この仕事を続けるのか、趣味、どこに住みたいのか、どんなライフスタイルを送りたいのか。誰と過ごしたいのか」など
これらの多くの問題を直視するのが嫌だから、目を背けるために忙しくしているわけです。
その結果、どんどん先の事を考えられなくなり、ただ目の前の作業に追われるだけで日々が過ぎていきます。
だから、長期目線になるには、忙しくするのをやめてじっくりと考える時間を作らなければならないということを覚えておいてください。
忙しさから開放されるには本当に大事なこと以外は断らなければならない
忙しさはあなたがどこかで断らない限り永遠に続くからです。
あなたが忙しいのは、あなたに原因があるからです。
あなたがどうでもいいことを、断らないから忙しいし、時間を作り出せないわけです。
この本では、何かをするかどうか決めるときには「すごい!最高!絶対やる!何があってもやる!」と感じるときだけでいいと書かれています。
数字でいうと、興奮度が10点中9点以下なら「ノー」と言って断りましょう。
そして、本当に大切なことを中心にスケジュールを組むことです。
ほとんどの人は、自分の気持ちではなく周りの影響や見栄えでやるかどうかを決めてしまう。
どうでもいいことを入れて忙しくするのをやめることです。
「絶対にやる!」「絶対に会いたい!」と思えるとこだけそれをスケジュールに組み込むのです。
時間ができたら10年後になりたい理想の自分を考える
船も飛行機も目的地がはっきりと決まっているからこそ、今どっちに進めばいいのかがわかる。
目的地がわからないと今何をすればいいのかもわからないわけです。
だから人生の目的地である「10年先になりたい自分」をはっきりさせる必要があります。
このときなにか制限を設けずに無制限に自分の理想をイメージして欲しいです。
ぼーっとしていたら今のままあっという間に10年が過ぎてしまいます。
10年先を想像して、自分に対して「本当に欲しいものは何か?」
そして「自分はどんな人間になりたいのだろうか?」と自らに問いかけることをおすすめします。
「お金」ではなく自分の興味のあることを目標にする
お金を目標にすると道を誤る人が多いです。
年収1000万円になりたいと目標を掲げてしまうと、詐欺を働いたり、パパ活や仮想通貨に手を出すということをしてしまいます。
ときには、闇バイトみたいな「誰でも1ヶ月100万円稼げる」みたいな怪しいものに応募して人生を棒に振ってしまうこともある。
それに何かを頑張る動機がお金だと失敗したり、稼げないとすぐに心が折れてしまいます。
例えば、youtubeやブログ、事業をやるにしても「儲かりそうだ」という動機だと壁にぶつかったときにすぐに心が折れて辞めてしまう。
一方、自分が本当に興味があることであれば、すぐに結果が出なくても、長く続けられるし、工夫ができるし粘り強くなれます。
辛いときや心が折れそうになるときに継続的にできるのは純粋に興味があるからです。
興味があってやっている人は結果が出なくても継続できるから、そういう人が成功します。
成果を最大化させるためには最も大切な目標に努力を一点集中させる
達成させたい目標ですが、その目標ができれば1つに絞っておくといいです。
あれもこれもといろんな目標を立てると力が分散してしまってなかなかうまくいかないことが多い。
「これだけは絶対に欲しい」というような目標を1つに絞って、それに一点集中することが大切。
そのために大事なこと以外は断らなければならない。
心が折れないように「なぜこれをやるのか?」をはっきりとさせておく
10年後の理想の自分に向かって行動をしても必ずうまくいかないときや心が折れそうになる瞬間がきます。
そもそも、1ヶ月ぐらいで結果が出るものではない。
自分の選んだ分野で名の知れた存在になるためには、2,3年以上かかることなんてザラです。
それまでは結果が出ない状態でも一心不乱に努力を続けなければならない。
だから「お金」以外の「興味を持てること」を目標にしなさいと言っています。
そして、もう1つ大事なことは「なぜこれをやるのか?」と自分に問うたときにはっきりと答えられるようにしておくことです。
この価値基準があれば、他人と比べることもなければ人に引っ張られてサボることもない。
うまくいかないときは計画を変更して他の方法を試す
それは、一発で成功することなど誰にでもできないからです。
野球でいうと、一発でホームランを打つようなものです。たいていはファールだったり空振りしたりする。
にもかかわらず短期目線の人は今しか見えていないから今の失敗を重く受け止めて、すぐに心が折れてしまうわけです。
それでは、いつまで経っても理想の自分になれないわけです。
そうではなく、長期目線で考えると、目の前の失敗にそこまで狼狽することもありません。
たとえば、プランAを試したがダメだった場合は、別の角度から問題を見直してプランBを試す。
プランBがダメならC、そして、D、E、Fと試していくイメージです。
同じように今の自分の場所から10年後に理想の自分になるためのルートも何通りもあるわけです。
そして人は失敗の数だけ成功確率が上がる。
エジソンは「私は失敗したことがない、ただ1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」と語っている。
いきなり大きな目標ではなく小さくはじめる
たくさんやったときにダメだったときっていうのは心が折れやすいでしょ?
例えばダイエットで10kg痩せると目標を掲げて、毎日2時間走っているのになかなか思ったように痩せないと精神的にきつくなる。
そういうときには大きな目標を分割します。
ダイエットでもいきなり10kg痩せるという大きな目標を掲げるのではなく、1kg痩せる、500g痩せるなどという小さな目標を掲げていく。
このように目標を小さくしておくと継続しやすいわけです。
また、使う時間は長ければ長いほどいいというものでもない。
むしろ決めた時間の中でやるからこそ集中力も上がるし、その時間内で効率をあげようと頭を使うようになります。