【ジェイエル・コリンズ】父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え【読書感想文】
お金がないと人生の選択肢はぐっと狭まります。
この本は、誰でもそんなお金をためて増やす方法を学ぶことができます。
何があっても借金だけはするな
クレジットカードのリボ払いの利率は15%程度が相場となってます。
100万円借金があるとすると、1年後には115万円になっている計算になります。
それに、お金がないと大きなストレスを受けることになります。
借金は重圧となり、ネガティブ思考になりお金のことしか考えられなくなります。
人生を楽しむ余裕がなくなり、自害をする人もいるくらいです。
だからまず、借金だけは絶対にしないこと。もし借金をしている場合は予定より早く返すことです。
特に金利5%以上の借金は吸血鬼にずっと血を吸われている状態です。
まず、自分の体に引っ付いている吸血鬼をすべて取り払うことです。
そして、覚えおいてほしい。借金をして利息を支払ってでも手に入れたいと思うほど価値のあるものはこの世にない ということです。
お金を投資に回す
日本で学校卒業した場合、お金の使い方は1つしか知らない。
それは ものを買う道具 になります。
お金の使い方を知らないと「どれだけ稼いでもすぐに他人のポケットにお金を持っていかれてしまいます」
お金の使い方には「モノを買う」以外にもう一つ、お金に働かせる という使い方があります。
つまり投資です。私たちは消費ばかりして、まったく投資をしていない。
それは、そういうお金の使い方があるということを知らないからです。
長期的にみると、株にまさるものはないわけです。お金持ちになりたければ、株に投資することです。
会社に縛られないお金が重要
投資をしてお金という雪だるまを大きくするためには、まず最初に小さな球を作る必要があります。
だがここで問題なのが 毎月もらう給料をほとんどすべて使い切って暮らしている ということになります。
これでは雪だるまの球を作ることができない。
その状況から抜け出さない限り、一生自由にはなれません。
だからまず、社会に出たら借金をせずに10年間は必死に働くことです。
そして、生活費を節約して、収入の半分を投資に回します。
お金で変える最高の商品は自由 になります。
お金があれば、朝目覚まし時計をかけて起きなくてもいいし、会社に出社しなくてもいい。満員電車に乗らなくてもいいわけです。
インデックス投資だけをする
VTIとはアメリカで上場している約3,800社の株に広く分散投資ができるというシステムです。
投資に時間を使い、保有している銘柄を細かく見たり、ポートフォリオをいじくり回すようなことをすればするほど、投資はうまくいかなくなります。
現金で持っていてもお金は働かない
VTIに投資すると、リターンは平均年率8.7%となっています。
つまり、100万円を投資したら1年後には108万7000円になっています。
しかも株に投資すると配当金が出る。その配当金をさらに投資すると、平均で年率11.9%、つまり1年後には約111万9000円になります。
これがお金に働かせるということです。
暴落がきてもどうせすぐに上がる
アメリカにはバケモノ級の大きな会社がゴロゴロあるので、チャートはどんどん上がっていくことになります。
しかし、過去のチャートからどんなに大暴落が起きても、その10年後にはアメリカ株は必ず上昇しています。
そのくらいアメリカの会社は力があるということです。
いつ投資してもいい
相場は必ず上がったり下がったりします。
だからほとんどの人は株が下がっているときに買って、株が上がっているときに売りたいはずです。
しかし、明日、明後日、3年後にどうなるかは?誰にもわかりません。
魔法はありません、専門家の言うことを聞いても意味はありません。
だから、投資するのはいつでもいいわけです。どうせ10年後にはまた上がっています。
投資した次の日に下がってやきもきするかもしれません。
どうせ10年後には上がる。10年後に確実に上がっているのなら、今すぐインデックス投資をすればいいわけです。
自分で投資する銘柄は選ばない
みんなが憧れるのは、いろんな銘柄を見て、すぐに買ってすぐに売る。短期トレーダーでしょう。
短期トレーダーで稼ぐ人は、アイドルみたいなものです。
そもそもチャートを毎日ずっと見続けても飽きない人に限られています。
自分で株を選んだり、誰かに株を運用してもらうのと、インデックス投資を比べたデータがあるんですが、それを見ると自分で考えて投資している投資家より、インデックス投資家のほうが82%いい成績をあげています。
プロが運用する投資家集団でもインデックス投資には勝てない。これが事実です。
生活費以外を株に投資する
投資する方法は2種類あります。
1つ目は、資産を積み上げるやり方 になります。
これは、95%を株、5%を現金として持っておく方法です。
最低限の生活費だけ現金で残して、全てインデックス投資のVTIを買い、毎月給料が入ってくるたびにその半分をVTIへの投資にまわしていく方法です。
2つ目は、 資産を維持する投資 です。
これは75%を株、20%を債権、5%を現金として持っておく方法です。
仕事をやめたり、老後になったときに、債権を20%含めることで、大暴落がきても資産を維持することができるということです。
毎年使う金額の25倍の資産を築くことです
投資のゴールは、資産の4%で生活できるまでです。
つまり 毎年投資で増えたぶんで生活できるまで です。
毎年投資で増えたぶんで、毎年生活できれば自由。そういう考え方です。
ここまでくれば会社をやめたければやめられる。なぜなら株で増えた金額で生活ができるからです。